コスト高に政府が難色示す沖縄科技大、予算の抗議は贅沢な悩みか
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日本で唯一の国際競争力を持った研究機関であるOISTを、予算の出し渋りで潰していくようなことをすれば、日本の文科行政は終わる。二度と「科学技術立国」などと口にしないでほしい。
注目のコメント
OISTの中の人です。なので余り余計なことは言えないですが、日頃から皆さんのコメントを見て一点だけ。
確かにお国から頂いている運営交付金はかなりの額なので批判を真摯に受け入れて改善すべきところはしないといけないのですが、たまに見かける批判として現時点での東大など設立されて数十年経つ教育機関とコスト比較されます。
OISTは設立間もないこともあり、今尚研究棟を増やしていたり、新たな研究室ができることに伴って新しい研究機器も導入している最中なので、設備投資が大方終わっている大学と単純に比べるのはちょっとどうなのかなぁと思う訳です。
研究棟は今まだ3つしかなく、4つ目が丁度4月から本格稼働します。その中で建設費用というのは我々の全体予算のかなりの割合を占めてるわけで、それを含めて「教員一人当たりの論文コストが東大と比較して〜」というのはナンセンスなんじゃないかと思うんですよね。
ただ一方、我々が頂いた資金を効率よく使っているのかと言えば、そこは改善すべき点も沢山あります。なのでコスト比較するのであれば、例えば設立時期や規模が同じぐらいのInstitute of Science and Technology Austria等が良いんではと思うんですよ。
批判は大いに結構で、その批判を受けて改善していく努力をしていかないといけないのですが、批判が的を射てないと建設的な議論に発展しないので、引き続き厳しい目で見ていただき的確なご意見を頂ければ幸甚です。成果が出てきているのだから
支援はむしろ増やすべき。
日本の他大学と違うことを
仕掛けているのにその違いを
贅沢だと言って足を引っ張る
のはナンセンス。
むしろ、教員や研究者の実績
に関するモニタリングや目標設定
のハードルを上げるという発想
で取り組まなければ意味がない。
優秀な人材は海外に流れていくだけ。
競争が存在するということを、まずしっかり認識すべきです。