取材中の記者の発言を名誉毀損(きそん)だと認定した31日の横浜地裁川崎支部判決は、民主主義社会を根底から破壊する危険をはらむ。記事はおろか取材の過程でも批判的な問いかけが許されず、報道が検証のない広報に変質してしまう恐れがある。