まだあったんですね…。
本は紙で読みたいという要望は根強いものです。
でも、いまやKindleとかiPadで読書するという人が圧倒的に増えてきました。いつからこういう時代になったのでしょう?
実はその先駆けは、ソニーだったって思い入れがある方に、サヨナラのニュースですよ。
電子書籍向けソフトも完全終了
世界で最初にE Inkの電子ペーパーを採用した、コンパクトなタブレット型の電子書籍リーダーを発売したのは、ソニーなんです。
2004年に「Librie」を発売して以来、次々とPortable Reader System(PRS)シリーズのモデルを投入。
ですが、後発のAmazonのKindleシリーズには、通信機能が備わっていたこともあり、ほしい本をほしいタイミングで、より自由に購入ダウンロードできる手軽さなどがあったため、どんどんとソニーの優位性は失われて、残念ながら市場からの撤退を余儀なくされてしまいます。
2014年には、ソニーがSony Reader向けの電子書籍ストアを閉鎖することをアナウンスし、コンシューマー向けの新モデルの開発も打ち切りが明かされました。
ただその後もビジネスユーザー向けにE Inkの大型タブレットを細々と投入したりもしてたんですけど、やはり振るわず終了。パソコンなどでも使えた独自のSony Readerのソフトウェアをダウンロード提供することも、今月末をもって完全に終わることがアナウンスされています。
現時点でもSony Readerで電子書籍を読み続けているというユーザーは、ほとんどいないのかもしれませんが、やはり一時代の終わりを感じさせる知らせでもあります。ソニーには、きっとXperiaタブレットを復活させてほしいと願うユーザーもいるでしょうし、なんとかモバイル分野で再び起死回生の一打を放ってほしいものですね。
Source: ソニー