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KOKKO第44号
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2021年8月23日
- 書店発売日
- 2021年8月23日
- 登録日
- 2020年10月5日
- 最終更新日
- 2022年1月17日
紹介
[第一特集] 労働組合のなかのジェンダー平等
◉真に民主的な組織へ
年度途中の役員の任務変更などもあって、国公労連が毎週開いている中央執行委員会はついに参加者が全員男性になってしまいました。この状況を、職場の民主主義を実現する組織としての危機だと思うのか、役員を派遣する加盟組織の事情だからある程度仕方ないと思うのか。残念ながら、まだ後者の意識を持っている役員が少なくないようです。
国公労連は8月の定期大会に提案する21年度運動方針で「労働組合におけるジェンダー平等」を掲げ、その実現のための専門チームを立ち上げることとしています。日本の労働環境における深刻なジェンダーギャップを解消し、誰もが属性によって差別されない職場や政治を実現するためにも、それを求める立場の労働組合内のジェンダーギャップ解消が喫緊の課題です。本特集では、具体的なとりくみを進めている労働組合の事例を紹介しながら、自らの足元を見つめ直します。
[第二特集] 行政の私物化を終わらせる
◉赤木俊夫さんの誇りと菅義偉首相の無責任
「私の雇い主は日本国民。国民のために仕事ができる国家公務員に誇りを持っています」と語っていた赤木俊夫さんの命を奪ったのは、安倍晋三前首相による行政の私物化でした。この行政私物化の共犯者だった菅義偉氏が「安倍家の生ゴミのバケツのふた」の役割で現在、首相の座にあります。そして、菅首相の長男による総務省接待問題が発覚するなど行政の私物化はとどまる所を知りません。行政の私物化で問題が起こっても、コロナ対応について問題が起こっても、菅首相はきちんと説明するつもりもなければ、責任を取るつもりも全くありません。「私の雇い主は日本国民」という意識も、「国民のための仕事」をするつもりも持ち合わせていない菅首相。民主主義の根本が棄損され続けている日本社会において、行政の私物化を終わらせるにはどうすればいいのかを考えます。
目次
[第一特集]労働組合のなかのジェンダー平等
◆〈座談会〉意思決定の場に女性を増やすことの意味
渡名喜まゆ子 全厚生本省支部執行委員
小畑雅子 全労連議長
伊吹五月 国公労連女性協議長(全労働)
根本厚子 国公労連女性協スタッフ(全司法)
◆「組合員一人一人の尊重」に根差して――新聞労連が進めるジェンダー平等の実現
吉永磨美 日本新聞労働組合連合・中央執行委員長
◆海外の労働組合のなかのジェンダー平等のとりくみ
布施恵輔 全労連事務局次長・国際局長
◆「呪いの言葉」を解くこころのストレッチ
上西充子 法政大学キャリアデザイン学部教授
[第二特集] 行政の私物化を終わらせる
◆民主主義を棄損する行政私物化――コロナ禍で重要性が増す公共セクター
中野晃一 上智大学教授
◆デジタル庁設置は行政の公正・中立性をゆがめる――行政組織の在り方と公務員制度からの検証
晴山一穂 専修大学名誉教授
◆赤木俊夫さんの命を奪った「森友学園」決裁文書改ざん・総務省接待問題・経産省若手キャリア官僚腐敗を考える
飯塚盛康 全経済産業労働組合執行委員
[単発]
2021年度 予算定員の分析
国公労連調査政策部
[連載] 難民アートプロジェクト 第9回
故郷が欲しいだけなのに――パリッサ、パラストゥー、ネダの場合
西亮太 中央大学法学部准教授
[連載] スミレとヒマワリ 第11回
過労死防止の授業を通して思うこと
白神優理子 弁護士
[連載] 運動のヌーヴェルヴァーグ FridaysForFuture⑤
「気候変動対策」で破壊される地方
鴫原宏一朗 Fridays For Future Sendai
[連載] KENちゃんの職場訪問記 第2回
宮崎労働局 雇用環境・均等室の巻
KEN
[連載] 国家公務員の労働条件Q&A
きほんの「き」から 第32回
人事評価制度が変わる?
国公労連
[連載] 8プロ映画部日誌 第1回
映画『シェフ』で再発見する働く人の世界
皿倉のぼる 放送作家/8プロ映画部総合演出
[書評] KOKKO Editor’s Book Review
『マチズモを削り取れ』/『コロナ対応最前線 仕方ないからあきらめないへ』/『リアル労働法』
KOKKO編集部
版元から一言
表紙イラスト オカヤイヅミ
デザイン ナルティス/末吉亮(図工ファイブ)
本文組版 はあどわあく
上記内容は本書刊行時のものです。