部屋は自分が生活するだけでなく、恋人がいる人にとっては、恋人との大切な時間を過ごす空間でもある。そこで20代・30代のシングル男女を対象に、恋人との部屋での過ごし方について徹底調査。恋人と部屋を行き来する頻度、合鍵の有無、部屋の不満な点などについて聞いてみた。
※調査データのパーセンテージは四捨五入により合計が100%にならないことがあります
20代・30代のシングル男女のうち、恋人がいると答えた人は4割弱。ちなみに、シングル女性のみに聞いた前々回・前回調査では、恋人がいる女性は2010年約75%、2017年約50%だった。
恋人がいると答えた人に、お互いの家を行き来する頻度を聞いたところ、「同棲している」人が3割近く。同棲していない人では「週に1日程度」が最も多く、次に多い「月に2~3回」、「週に2・3日程度」を合わせると、恋人がいる人の中では半数近くが月に2~3日以上恋人の家を行き来していることがわかった。
お互いの家を行き来するときに便利な「合鍵」。自分のいない部屋に他人が入ることを許可するという、まさに信頼関係を表す「カギ」でもあるが、それを渡すことは多くないようだ。自分の部屋の合鍵を「渡していない」人は6割近く、相手の部屋の合鍵を「渡されていない」人は7割以上。ちなみに、2017年のシングル女性のみに聞いたデータでもほぼ同様の結果だった。
渡す・渡されるケースの時期については、「付き合ってすぐ」「付き合ってから3カ月以内」がやや多いが、交際期間の長さが信頼関係に結びついているとはいえない調査結果に。恋人とは、お互いの部屋を行き来しながらも、それぞれのプライバシーを大切にしている人が多いようだ。
恋人と過ごすうえで、部屋のどんなところが不満かを聞いたところ、最も多い「部屋が狭い」が3割以上。シングル女性のみに聞いた2017年の前回調査と比べても大きな違いはないなか、1位の「部屋が狭い」だけが21.6%→30.5%と大きくアップしている。
ただし、次いで「特にない」も多く、4人に1人はお互いの部屋におおむね満足しているようだ。
「その他」の詳細を見ると、「洗面台が独立していない(バスルームに洗面ボウルがある)」「キッチンが狭い」「トイレの便座が冷たい」など水まわり設備への不満の声、「コインパーキングが近くにない」「ドラッグストアが近くにない」など、周辺環境に対する不満が目立った。
恋人にかぎらず、部屋に人を招くときは掃除や片付けをするという人は多いだろう。ところが、恋人が部屋に来るときにすることを聞いたところ、最も多かったのは「特になにもしない」で半数近く。いつでも部屋に人を迎えられるように整えている人もいれば、部屋がきれいでなくても気にしないという人もいるのだろう。
次に多かったのは「トイレを念入りに掃除」する人で、4割以上。シングル女性のみに聞いた前々回・前回調査でも多く、2010年34.0%→2017年40.2%と増加傾向にあったが、今回シングル男性も加えた調査で42.9%とさらにアップしている。少しでも清潔で快適な空間にして恋人を迎えたいという思いは、男女にかかわらずあるようだ。
「その他」としては「部屋全体の掃除」「大掛かりな部屋の掃除」と、場所を特定しない掃除が多く挙げられた。
20代・30代のシングル男女の調査結果を見ると、お互いに合鍵は渡さない・もらわないと一線を引きながらも、週1前後のペースでお互いに行き来してお部屋デートを楽しんでいるよう。部屋の狭さを不満として挙げる人が増えているので、次に引越しをするときの参考にしてみよう。
恋人がいる人は4割弱。部屋の行き来は約半数が「月に2~3日」以上
部屋の合鍵は多くの恋人が「渡さない/渡されていない」
恋人が部屋に来るとき「トイレを念入りに掃除」する人が4割以上
→前回の調査を紹介した記事はこちら
シングル女性に聞いた 恋人との部屋での過ごし方実態2017