suna8’s blog

還暦を過ぎたジジーの気まぐれ日記

刑事コロンボ#45 「策謀の結末」

原題:The Conspirators(直訳:共謀者たち)

日本語版:1979年 NHK総合

 

【今回の小ネタ】
 
☆今回登場する車
今回のエピソードで地味に登場したオートバイ。犯人の子分(?)が乗っているようだが、車種などは不明で何かあるのかと思ったが、特に事件に絡むことはなかった。被害者の車は「フォードLTD」で、物語のはじめの方に登場する。

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対して犯人の車は物語の後半に登場する、真っ白なボディが印象的な「ジャガーXK120」だ。下記の写真の背景に映っているのは、いかにもアメリカンな大型の高級キャンピングカー(トレーラーハウス)。車内に銃が大量に格納されているらしい。

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☆作家と活動家の二足の草鞋を履いている犯人
コロンボシリーズには本が犯罪に絡むエピソードがいくつかあるが、今回も印象的に使われている。特に、コロンボが犯人までの糸を手繰り寄せるきっかけとなった重要アイテム。気になったのは、書店でのサイン会で被害者が犯人にサインを求める際の本のカバーが、セロテープで留められているシーン。実際の放映では一瞬しか映らないので問題ないが、こうやって静止画にするとちょっとアレな感じだ。

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犯人の表の顔は作家(詩人)だが、実はIRA=アイルランド共和軍の一員で、米国での武器の調達役だ。IRAの歴史的背景は日本人には馴染みがなく具体的なイメージが沸きにくい。ただ、個人的には以前に読んだミステリー小説でテーマとして扱っていたので、その記憶で背景が補完できてスムーズに物語に入り込むことが出来た。

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☆銃のサンプル用大型アタッシュケース(仮称)
これはすごいアイテムで、ネットで検索しきれず”仮称”となってしまった。そりゃそうだ。こんなアイテムは現実世界では見ることはなく、フィクションの世界か(あるかどうか知らないが)裏社会の御用達でしかないから。でも、ヤフオクで見たら入札してしまうかも?(ないない)

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☆とにかく今回は様々な小道具や装置が登場する
犯人のアジト(?)はなかなかオシャレで、バーカウンターやピンボール、スロットマシンなどがある。前回の犯人の豪邸にも通じるコレクションだ。

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コロンボは犯人とピンボールで対戦することになるが、スコアの上では負けてしまった。でも、厳密に言えばピンボールの台の種類が異なるので、単純な点数の比較はほとんど意味がないのだ。まあ、細かい話をするとキリがない世界ではあるが。

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昔のゲーセンには普通にこの手のピンボールが並んでいたが、今ではもうレアアイテムになってしまっている。ピンボールと言えば、あの名機APPLE2の『PINBALL CONSTRUCTION SET』の記憶が強烈に残っている。1983年に登場した時には画期的なソフトだという評判で、シンプルなデザインながら今でも通用するのではないかと思うほどの出来栄えだった。

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☆結局は「酒で身を滅ぼした」犯人
今回のエピソードでは、犯人がアルコール依存症っぽい設定で、結局はそのことで犯行の証拠となってしまい、コロンボに追い詰められてしまう。登場する酒は、ビールとアイリッシュ・ウイスキー。コロンボにとってはビールは酒扱いではなさそうで、業務中でも堂々と飲んでいる。小道具として嫌というほど画面に映される「FULL'S IRISH DEW」は、当然ながら架空のウイスキーだと思うが、妙に気になってしまう。ちなみに、”IRISH DEW”とはアイルランド特有(dew=露)の香りのようで、その香りがアイリッシュ・ウイスキーの特徴のようだ。

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頻出するボトルのラベルには、"Let Each Man Be Paid In Full"という文言が印刷されているが、この言葉はこのドラマのオリジナルらしく、ネットで検索してもコロンボのエピソードしか出てこない。直訳すると「一人一人の男に金を払わせよう」となるが、日本版の字幕では下記の写真ように意訳されている。これぞダブルミーニング・ミステリーだ(イミフ)。

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☆ラストシーンに哀愁を感じる
今回は初期シーズンの最後を飾るエピソードで、コロンボと犯人の掛け合いが絶妙で、しかも最後の対決シーンの演出が素晴らしい。特に窓越しに見える貨物船がなんとも雰囲気を盛り上げていたのだ。作り込み過ぎたストーリーではあるが、ラストシーンが印象的で後味は全エピソード中でも最高クラスである。

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以上。

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