世界中の民間企業・大学研究機関等が自由に使える、シェアする宇宙港「北海道スペースポート(略称:HOSPO)」を運営するスタートアップ。 「HOSPO」は、北海道大樹町にあるシェアスペースポートで垂直打上げロケットの実験・打上げ施設が完備され、各種試験から打上げ運用までをトータルサポートする施設だ。併設する滑走路では宇宙旅行等に使われるスペースプレーンの試験も可能であり、宇宙産業に携わる多くのプレイヤーに快適な開発・ビジネス環境を提供する。同社はその他にも、北海道スペースポートを応援するコミュニティ「HOSPO SUPPORTERS」を提供している。 2025年1月には、宇宙戦略基金の技術開発テーマ“将来輸送に向けた地上系基盤技術: 打上げ高頻度化等を実現する地上系基盤技術開発”に採択された。同社は同基金を活用し、HOSPOの商業化を見据えて、複数種のロケットを高頻度で打上げ可能な次世代の射場を実現するため、地上系とロケット間のインターフェース共通化等の基盤技術の開発を行う方針だ。

落し物クラウド「find(ファインド)」を開発するスタートアップ。 「find」は、落とし物にまつわる課題を解決するデータプラットフォームである。落とし主はfind内で“いつ・どこで・何を”という簡単な情報入力をするだけで、自身の落とし物が施設に届いているのかどうかの状況がわかり、受け取りまでの連絡が可能になる。鉄道や不動産などの法人並びに自治体のデータと連携し、セキュリティを担保しながらAI等のテクノロジーで情報をマッチングさせている。 2025年1月には、JR東日本スタートアップと資本業務提携を締結した。今回の資本業務提携により、多くの人が集まる駅・商業施設や列車内等で必ず発生する落とし物を、迅速かつ効率的に見つける環境づくりを共に推進することで、安心して日常生活を送ることができる豊かな社会を構築し、ユーザーへの新たな価値の提供を目指す方針だ。

AI搭載の自律移動型テレプレゼンスアバターロボット「temi」などの遠隔コミュニケーション技術を開発するスタートアップ。 「temi」は、人々のアシスタントになることを役割として、先進技術が数多く搭載されているテレプレゼンスアバターロボットである。高性能距離センサーを使い、自己位置をリアルタイムで把握しながら、自在にフロア内を移動し、障害物を回避しながら正確に目的地に到達する。頭部のディスプレイでは動画再生やビデオチャットも可能で、タッチパネル式のため、「temi」への指示もボタンを押すだけで行える。また、インターネット回線に接続しアプリケーションのカスタマイズも可能で、便利でワクワクする、これまでにない新しい体験を提供する。 2025年1月には、アサヒ電子と資本提携をおこなった。このたびの資本提携により、アサヒ電子の生産技術力と同社のシステム開発能力を融合し、より高度なロボットソリューションとサービスの共同開発を実現することで、さらなる事業成長を目指していく方針だ。

脱炭素の収益化サポートサービスやカーボンクレジットの導入支援を手掛けるスタートアップ。 同社は農業由来カーボンクレジットの生成・販売およびボランタリークレジットの調達サービスを行っており、農業向けに脱炭素の収益化サポートサービスを、一般企業向けにカーボンクレジットの導入支援をそれぞれ提供している。農家が水田の中干し延長、牛のゲップ抑制といった脱酸素の取り組みを推進して記録を行い、それらの取り組みによって削減した炭素を国際認証機関の承認を受けた売買可能なクレジットに変える。脱炭素を応援する企業がそのクレジットを購入すれば、農家の収益として還元されるという仕組みだ。企業に対してはカーボンクレジットの理解促進から活用事例の紹介、調達のサポートなどきめ細かく支援を行っている。 2025年1月には、シリーズAラウンドファーストクローズにて環境エネルギー投資、インキュベイトファンド、東京海上ホールディングスを引受先とする第三者割当増資により11億7,000万円の資金調達を実施した。今後、国内外に関わらず、持続可能な農業を目指し、カーボンクレジットの生成と販売を通じた環境価値市場の創出と農業体系の構築を推進していく方針だ。

手軽なSaaS管理サービス「zooba」を開発するスタートアップ。 「zooba」は、Slack、TeamsなどのビジネスチャットツールにAIを設定して、社内ドキュメントから回答を自動生成する特許取得済みのナレッジマネジメントツールである。質問者の役職や部署、使用デバイス、アプリ情報をもとに回答をパーソナライズすることも可能だ。社内問い合わせ窓口を一元化することで、企業の情報システム部門がより効率的に業務を遂行でき、組織全体の生産性と競争力の向上、また持続的な成長を実現する革新的なサービスとして注目されている。 2025年1月には、HearstLabを引受先とした資金調達を実施した。

設備点検用ドローン「Rangleシリーズ」を提供するスタートアップ。 「Rangleシリーズ」は、狭所点検や非GPS環境下での運用に特化した設備点検用ドローンシリーズだ。建物内部や地下施設、ボイラー炉内、球形タンクといった狭所や暗所での点検作業、および橋梁下などGPS信号が届きにくい場所での飛行を想定した狭所点検用ドローンのラインナップとなっている。同社が日本国内で企画・開発・製造を一貫して行い、高い安全性と迅速なアフターサポートを強みとしている。 2025年1月には、第三者割当増資等により1億円の資金調達を実施した。今回の調達資金は、「Rangleシリーズ」の開発加速に加え、サブスクリプションサービスのカスタマーサポート体制の充実にも活用する計画だ。これにより、新規の顧客にも安心して導入いただけるサービス基盤を強化するとともに、さらなる利用促進を図り、事業の基盤構築に取り組んでいく方針だ。