浅村栄斗と益田直也は名球会入りなるか。今年のパ・リーグで達成が見込まれる大記録

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東北楽天ゴールデンイーグルス・浅村栄斗選手(左)千葉ロッテマリーンズ・益田直也投手(右)※写真は2024年シーズンのもの 【写真:球団提供】

 2024年のパ・リーグでは、宮西尚生投手の通算400ホールド、岸孝之投手の通算2500投球回、栗山巧選手の400二塁打と中村剛也選手の350二塁打をはじめとする多くの記録が達成された。今回は、2025年シーズンでの達成が期待される7つの大記録をピックアップして紹介する。

東北楽天・浅村栄斗 通算2000安打まで残り36/通算300本塁打まで残り3

 2010年の一軍デビューから15年間にわたってパ・リーグでプレーを続けてきた浅村栄斗選手が、通算2000安打の金字塔まで残り36としている。記録を達成すれば、平成生まれのプロ野球選手としては初、さらに大阪桐蔭高校のOBとしても初の快挙となる。

 そして、浅村選手は通算300本塁打というもう一つの節目にも残り3本に迫っている。浅村選手は2016年から9年にわたって全試合出場を継続しており、2013年から12年続けて2桁本塁打を記録。故障に対する強さと強打者としての実績は抜群なだけに、2つの大台に到達するのも時間の問題といえそうだ。

埼玉西武・栗山巧 通算3000塁打まで残り2

 2024年にNPB史上15人目の通算400二塁打という快挙を達成した栗山巧選手が、今季は別の大記録達成を射程圏内に捉えている。栗山選手は通算3000塁打まで残り2としており、シーズン序盤の達成も十二分に可能な数字となっている。

 栗山選手は2021年に、ライオンズの生え抜き選手としては球団史上初の2000本安打を記録するなど、長年にわたってチームを支えてきたレジェンドだ。20年連続の本塁打という記録も継続中の頼れるベテランが、今季も開幕直後に新たな記録を達成するかもしれない。

福岡ソフトバンク・今宮健太 通算400犠打まで残り5

 今宮健太選手はNPB史上3名しか達成者のいない通算400犠打という大記録まで、残り5に迫っている。今宮選手は2024年にリーグトップタイとなる25犠打を記録しているだけに、今季もレギュラーとして出場を続けることができれば、大台到達はほぼ確実と考えられる。

 今宮選手は2013年から2年連続でパ・リーグ最多タイ記録となるシーズン62犠打を記録し、通算200犠打、250犠打、300犠打、350犠打をいずれも歴代最年少で達成してきた。バントという分野における大記録達成の瞬間も、2025年の決して見逃せないマイルストーンとなりそうだ。

北海道日本ハム・宮西尚生 通算900登板まで残り31

 宮西尚生投手は2024年に前人未到の通算400ホールドを達成するなど、NPBにおける中継ぎの第一人者として比類なき実績を積み上げてきた。そして、2025年は史上4人目となる通算900登板まで残り31と、さらなる大記録を射程圏内に捉えている。

 プロ入りから14年連続で50試合以上に登板した鉄腕は、2023年に31試合、2024年に30試合に登板していずれも防御率2点台と近年も好投を続けている。過去2年間と同じく、貴重な左腕としてチームを支える存在となれば、今季中の大記録達成も十分期待できよう。

オリックス・平野佳寿 NPB通算250セーブまで残り1

 平野佳寿投手は2023年に日米通算250セーブを達成し、名球会入りを果たした。そして、2025年にはNPB単独での通算250セーブという、史上3人しか達成者のいない大記録まであと1に迫っている。

 2022年から2年連続で28セーブ以上を挙げて防御率1点台を記録した平野投手だが、2024年は故障もあって12試合で7セーブ、防御率4.22と苦しんだ。復活を果たして守護神の座に返り咲けば偉業達成は確実といえる状況なだけに、41歳を迎える大ベテランの投球には要注目となりそうだ。

千葉ロッテ・益田直也 通算250セーブまで残り7

 益田直也投手は千葉ロッテ一筋で通算747試合に登板し、172ホールド・243セーブを記録する活躍で幾度となくチームを勝利に導いてきた。昨年球団最多セーブを更新した守護神にとって、2025年は残り7に迫った通算250セーブ、すなわち名球会入りに挑戦するシーズンとなる。

 益田投手は2019年から6年連続で25セーブ以上を記録し、2024年には3年ぶりとなる防御率2点台を記録。長期間にわたってコンスタントに数字を積み上げてきた鉄腕は、今季もクローザーの地位を守り、大記録を通過点とするような活躍を見せることができるか。

 今回紹介した6名の選手は、いずれもNPBにおいてはパ・リーグ一筋で10年以上のキャリアを築いてきたという点においても注目に値する。来たる2025年シーズンに達成される可能性がある数々の記録について、今からぜひ注目してみてはいかがだろうか。

文・望月遼太
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