浦安DRが踏み出す新たな歴史の一歩目。その中心には野心あふれるキャプテン

浦安D-Rocks 飯沼選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

クラブ史上初めてのディビジョン1での戦いがいよいよ幕を開ける。浦安D-Rocks(以下、浦安DR)は、12月22日の開幕戦で三菱重工相模原ダイナボアーズと激突。相模原ギオンスタジアムでのビジターゲームで今季のスタートを切る。

20日の練習後、どの選手に聞いても同じ答えが返ってきた。「ワクワクしています」、「楽しみですね」。2日後に控えるD1初戦に向けてチームの士気は高い。今季からグレイグ・レイドロー ヘッドコーチが指揮を執る新生・浦安DRは、いまかいまかとキックオフの笛を待っている。

昨季に続き、今季もキャプテンを務める飯沼蓮もその内の一人である。「待ちに待ったスタートラインに立てたので、本当に楽しみだし、ようやくD1で試合ができますね」と心を躍らせ、D1昇格が義務付けられていた昨季にはあまり見られなかった柔和な笑顔も垣間見えた。

「本当に今季はチャレンジャーですからね。昨季も入替戦のときはチャレンジャーでしたが、“上がらないといけない”という気持ちが強かった。もちろん、今季もトップ6を本気で目指します。でもどのチームも僕たちより上の相手ばかりなので、チャレンジャーらしく上のチームを食っていくことを楽しみたいですね」

昨季、悲願のD1昇格を成し遂げ、クラブの歴史の新たな扉は開いた。それでも、若きキャプテンに言わせればまだまだ足りない。「何年も、何シーズンも苦しい経験を乗り越えて、チームとしてコネクトしていくことで、強いチーム、勝ち続けられるチームになっていき、それが文化として残っていく」。まだ完璧でもなければ、完成でもないし、現状に満足なんて到底していない。D1元年となる今季が、本当の意味での浦安DRの“スタート”である。

「僕たちの最終的な目標はD1での優勝です。今季はそのためのスタートであり、新たな歴史の1歩目。いいメンバーがそろっているので、あとはチーム力でどれだけ勝負できるか。簡単ではないと分かっているけれど、自信はあるし、みんなワクワクしていますよ」

シーズンの行方を占う開幕戦に向けても気負いはない。80分後に笑うために、ハードワークを徹底し、ひたむきに戦うのみである。そして、その中心には「日本で一番のスクラムハーフになる」と誓うネイビーのジャージーの9番がいるに違いない。

(須賀大輔)
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ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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