識者が選ぶ「高校サッカー選手権ベストイレブン」 第103回大会で強いインパクトを残した11人の顔ぶれは?

志水麗鑑
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クロスに合わせるタイミングが絶妙な前橋育英のオノノジュ(左)は、文句なしで2トップの一角に選出。準々決勝の堀越戦でも決勝ゴールと勝負強さが際立つ 【写真は共同】

 第103回高校サッカー選手権大会もすでにベスト4が出そろい、あとは国立競技場で開催される1月11日の準決勝2試合と13日の決勝を残すのみとなった。ここでは『サッカーダイジェスト』の元高校サッカー担当編集者が、一足早く今大会のベストイレブンをセレクト。その顔ぶれを選出理由とともに紹介する。

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シュートパターンが多彩な超高校級FW

サウサンプトン入りが決まっている日章学園の高岡(左)は、前評判に違わぬ実力を証明。そのシュートテクニックはまさに“世界基準”だった 【写真は共同】

 ベスト4進出を果たした高校の選手をメインに11人を選出した。システムは4-3-1-2だ。

 2トップの一角には、勝負強さが光る前橋育英のオノノジュ慶吏(3年)。米子北との1回戦では右サイドからのグラウンダークロスに絶妙なタイミングで走り込み、技ありのワンタッチシュートでネットを揺らし、試合後には「クロスに身体を投げ出せばゴールを取れる」とエリア内での決定力に自信をのぞかせた。

 帝京大可児との3回戦では裏抜けから右足で先制点を決め、クロスに左足で合わせて追加点も奪取。さらに堀越との準々決勝ではゴール前のこぼれ球を詰めて決勝弾と、自慢のフィジカルだけではなく鋭い得点嗅覚も目を引いた。

 もう1人は日章学園の高岡伶颯(3年)だ。卒業後にイングランド・プレミアリーグのサウサンプトンへの加入が決まっている超高校級ストライカーは、西目との1回戦でいきなり大活躍。右足の強烈ボレーで先制点を奪うと、左サイドからのクロスを巧みなタッチで収めて左足を振り抜き、ネットを揺らす。さらにヘディングでも追加点を決め、ハットトリックを達成した。

 矢板中央との2回戦でもクロスをダイレクトで合わせて大会4ゴール目をマーク。得点パターンが多彩で、シュートテクニックもオフ・ザ・ボールの動きも“世界基準”だった。

 惜しくも選外としたが、流通経済大柏の山野春太(3年)もオノノジュ、高岡と並んでここまで4ゴールと持ち前の得点力を発揮。その他、大津の山下景司(3年)は相手DFとの駆け引きで背後を取るセンスを見せつけ、帝京大可児の加藤隆成(3年)はスペースへの抜け出しが巧みだった。
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