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ニセモノの良心

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2006年 08月 10日

そりゃプロデューサーが正しい

顔は見たことないけど僕の敬愛してやまない
同業の先輩shidhoさんの8/7の日記にて知った
★マスコミ就職駆け込み寺!?★テレビマンの独言 の該当エントリを読む。




・・・・・・・・頼む。これ以上テレビの信頼性を損ねるのはやめてくれ。



地方局とは言え、以前に考査やってた立場から物申す。うちの局ならそんな企画NGだ。
何故か放送局よりの裁定が多い(と僕は思う)第三者機関BPOですら各局に「血液型ネタは差別だから取り上げるな!」と異例の要請をした事実を知らないわけではなかろうに。



考査は自社番組について甘いことを知っていて「考査は通った」というのが、まず納得いかない。
何故考査部が自社番組に甘いか考えたことがないのだろうか?考査は第一に外部から持ち込まれたものについて行われる。流してはいけない素材を身内が流すことはあまり想定していない。なぜならばプロデューサーが責任を持ってそのような作業は行うべきだからだ。

 つまり何か問題が発生した時、刺されるのは考査部ではなく番組のプロデューサーだ。(考査部もやられるけどね。)
 プロデューサーが怒ったのは機嫌云々の問題ではなく、放送で流してはいけないことを部下がしたからという事をまず認識すべきだ。なんてったって彼の責任問題だ。



 スタンスや思考経路的におかしいと思うことは全部shidhoさんが気持ち良く突っ込んでくれたから言わない。全面同意。




 テレビ局は何故か「テレビでやってたから間違いない」と無条件の信頼を付与されることが多い。メディアリテラシーのない人にとって特にだ。
「シャレ」のスタンスだとしても実験まで行った放送を見て、それを信じる人がたくさんいることを忘れてるんじゃないかと思う。



 まず認識しなければいけないのは、血液型占い自体が明確な差別だということだ。(だからこそBPOで問題になったのだ)

 赤血球表面のほんの数ミクロンの差、しかもそれは努力しても決して変らない先天的なものであることを皆が知っておきながら、人の性格に結びつける行為。しかもB型・AB型という日本人にとっての少数者を「ワガママ」「二重人格」と決め付ける。フレームとしては差別以外の何者でもない。B型・AB型の人が「まぁ遊びだから」と黙っているから問題になってないだけだ。

 そして、その差別である血液型占いに対してテレビ局は過去に相当な影響を与えている。その「前科」をまずテレビ局員は認識する必要がある。
しかし「蚊=吸血=血液型」と短絡的な発想をすることは、その悪しき前科に乗っかっているだけではないのか。



 今回の件は蚊に食われるかどうかという、まさに「シャレ」のようなものだ。BPOに訴えられるようなものじゃない。
しかしながらこのような「信頼性を損ねる」行為は業界全体にボディーブローのように効いてくる。



 マジで頼む。キー局の流すものを地方局は考査無しで直接放送せざるを得ないのだ。民放連放送基準に従ってくれ。



ネタや演出より、まず視聴者の方を向いてくれ。

by soulwarden | 2006-08-10 02:56 | 怒り


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