Ruby開発プロジェクトは12月25日、Ruby 3.4シリーズの最初の正式版「Ruby 3.4.0」おより、バージョン表記を修正した「Ruby 3.4.1」をリリースしました。
Ruby 3.4では、ブロックパラメータを採用するit
の追加や、 デフォルトパーサーのPrismへの変更、Socketライブラリの Happy Eyeballs Version 2(RFC 8305)対応、YJITの改善、 Modular GCの導入など多数の改良が行われています。
新たに追加されたit
を利用すると、ブロックパラメータを名前をつけずに参照することができます。_1
とほとんど同じにように動作しますが、分かりやすいエイリアスとして、認知負荷を下げる効果が期待されます。
ary = ["foo", "bar", "baz"] p ary.map { it.upcase } #=> ["FOO", "BAR", "BAZ"]
デフォルトパーサーは移植性が高くエラーに強いPrismに変更され、Socket ライブラリはHappy Eyeballs Version 2(RFC 8305)に対応し、IPv6とIPv4が混在するようなインターネット環境で、効率的で信頼性の高いネットワーク接続が可能となっています。
Rubyプログラミング言語用のJITコンパイラ「YJIT」の改善も進められており、ベンチマークのパフォーマンスが向上したのに加え、メモリ使用量の削減も実現しています。Modular GC機能の導入により、Ruby標準とは異なる ガベージコレクタ(GC)の実装を動的にロードすることもできるようになっています。
その他、言語機能の変更やコアクラスのアップデート、RubyGemsやBundlerなどの標準ライブラリのアップデートなど多数の変更が行われています。
タイトル | Ruby | |
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公式サイト | http://www.ruby-lang.org/ja/ | |
ソフトアンテナ | https://softantenna.com/softwares/1964-ruby | |
説明 | オブジェクト指向スクリプト言語。 |