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スコアこそ2-0ではあったものの、日本は危なげなく90分をやり切って点差以上の実力差を見せつけた。 日本は立ち上がりから勢いを持って攻める。パスのスピードで上回り、連動した動きで相手の寄せを置き去りにすると、裏のスペースへの抜け出しやサイドからの崩しでチャンスを創出。バイタルエリアからは思い切りよくミドルシュートを放ち、積極的な姿勢を見せ続ける。相手に持たれても、運動量を落とさずに素早いプレスでボールを奪還。一方的な展開に持ち込んだが、前半はわずかにシュートの精度を欠き、さらに最後に立ちはだかるフェンク・リーフティングのセービングに隙はなく、ネットを揺らせない。 「あと一押し」が欲しい状況で迎えた後半10分に歓喜が訪れる。ゴールに近い位置で崩し切り、松窪真心のボレーシュートで先制に成功すると、さらにショートカウンターからまたも松窪の右足が得点を生み出す。オランダにチャンスらしいチャンスを作らせなかったこともあり、リードは2点でも十分と言えた。 だが、再三にわたって訪れた決定機をモノにできていなかったのは、事実として存在している。勝利の余韻に浸った後はすぐに切り替え、最終決戦に向けた準備を進めたい。