えにしテック15周年記念カンファレンスのこと

2024年6月29日(土)にHOKKAIDO x Station01をお借りしてえにしテック15周年記念カンファレンスを開催しました。

当日はたくさんの方々にお越しいただき、おかげさまで、とても特別な15周年を迎えることができました。参加いただいた皆さま、あたたかいメッセージをいただいた皆さま、登壇いただいた高橋さん角谷さん大場さん平鍋さん、美味しいコーヒーを出していただいた猫廼舎さん、運営をつつがなく取り仕切ってくれたメンバーのみんなに感謝します。ありがとうございました。

正直、まだあの場がなんだったのかをきちんと飲み込みきれておらず、きちんとした総括はできない感じなのですが、何かを書いておかないと先に進めない気がしているので、一旦カンファレンスのことを書き残しておこうと思います。


15周年の節目、何をしたいかと考えて出てきたのは、一番に初心に返って勉強会がしたいなという気持ちでした。

なぜ会社の初心で勉強会かというと、株式会社えにしテックの出自は、Ruby札幌 というコミュニティにあるからです。

Ruby札幌は、2006年に島田が発起人となって始まったコミュニティです。Ruby札幌では、運営チーム(@darashi@tmaeda@noplans@mrkn)やそこに集まってきてくれた人たちと一緒に色んなことにチャレンジしてきましたが、その始まりは島田がRubyを勉強したくて始めた Ruby勉強会@札幌という勉強会でした。

その初心に立ち返って、今島田が話を聞きたい方々を呼んで、島田が一番前でその人たちの話を聞き、そこから何かを受け取るという場・時間を、今の会社のみんなと一緒に経験したい。それが最初に立てたこの会のコンセプトでした。

そして、講演は島田やえにしテックにとって繋がりのとても深い高橋さん・角谷さん・大場さん・平鍋さんの4名にお願いしました。

それから猫廼舎さんも。日本Ruby会議2007からの付き合いであるogijunさんも、ぼくらにとってはカンファレンスに欠かせない特別な存在で。猫廼舎さんにコーヒーを提供してもらうカンファレンスをする(しかも札幌で!)ということも、この会の大事なコンセプトの1つでした。


会期中のことは、まだまだ全然冷静に振り返れないので、感情の断片を残しておきます。

前日のこと

この時点で、何だか特別な感じがしていたんだなあ。

ハッシュタグのこと

このメンションをもらった途端、何だかX(ソーシャルメディア)がTwitterソーシャルネットワーク)に戻ったような印象を覚えました。このままこの流れの中でみんなで決めるのが「正しい」と感じて、そのように振る舞いました。ここでハッシュタグが定まったのもとても良かったし、このやりとり自体もイベントのテイストに作用するとても大事な場面だったと感じています。

高橋さん

speakerdeck.com

ここから先考えるべき問いをもらうキーノート。The One Person Framework、概念圧縮、消極的自由と積極的自由。

角谷さん

speakerdeck.com

主催したカンファレンスで角谷さんがこんなに生き生きと講演してくださったことがまず何よりも嬉しく、師匠の高座を横で学ばせてもらっていました。そしてちりとてちん...

あらためて、ちりとてちんのオープニングから始まったカンファレンスのハイライトが、コミュニティへの「ふるさと(概念) 」の伝搬というのは、なんだかとてもすごいことが起きたんじゃないか……という気がしている。夢……だったのかもしれない #enishitech

Koji Shimada (@snoozer05.bsky.social) 2024-07-04T08:55:23.283Z
bsky.app

大場さん

speakerdeck.com

大場さん。前日に思い返していたのと同じで、今回もまた、大場さんの背中にはとても励まされたし、新しい人たちも同じように励まされていて、やっぱり大場さんはかっこいいなあと感じていました。

平鍋さん

全体をライブで総括していく平鍋さんは、やっぱりすごくて、かっこいい。これもまた師匠の高座を学ばせてもらっている感覚が強くありました。もっと時間をゆっくりとって、平鍋さんの話もじっくりと聴きたかったけれど、それはまたこの先のどこかで。

参考資料

ぼく側の視点から見た平鍋さんとの歴史:

メッセージ

これまでご縁のあった方々のメッセージ、当日かけてくださった言葉、感想。どれも大切な宝物になっています。本当にありがとうございます。

新しい人たちにつながっていく

note.com

そして、今回は新しい人たちも覗きに来てくれていて、それもとても嬉しい出来事でした。そうした新しい人たちは、ぼくからはとても素敵に映っていて。あの空間を一緒に過ごしてもらえて良かったなあと感じています。

その土地の豊穣さを祝う。自分たち自身を祝う

「会社」がこんなふうに祝われるというのは何だろう...というのがうまく解釈できないでいたのですが、「えにしテックとはRubyコミュニティという土地に生えてきた芽であり、その芽を祝うというのはRubyコミュニティ(土地)そのものを祝うことであり、Rubyコミュニティとはそこに集う人たち自身であるなら、それは自分たち自身を祝う場であった...みんなでみんなを祝福する場だったのかもしれない」とみなさんの感想を読んでいて感じるようになってきています。

総括できない総括

本当に特別な1日となりました。改めて、カンファレンスにご参加いただいた方、そして、これまでえにしテックに関わりのあったすべての方々に感謝します。ありがとうございました。

野辺へ出てまいりますと、春先のことで、空にはヒバリがピーチクパーチクピーチクパーチクさえずって、下にはレンゲたんぽぽの花盛り。かげろうがこう萌え立ちまして、遠山にはふあ〜っと霞の帯をひいたよう。麦が青々と伸びて菜種の花が彩っていようかという本陽気、やかましゅう言うてやってまいります、その道中の陽気なこと! 〜「ちりとてちん」より