轟音と共に、すぐ横の地面が弾けとんだ。
今ので滑空砲の弾は切れたはず・・・
ビルの外壁を軽々と登っていく
相手はこのビルの屋上・・・勝負所は、屋上に出た瞬間・・・だね。
「久しぶりね、滑空砲を使い果たしても仕留めれない相手は・・・!」
銃撃では倒せないマオチャオがいるって噂で聞いてたけど、確かにこれは手強いな。2発は当たったけど両腕の武装を破壊しただけ・・その後はかすりもしない。
「っていうかなんて当たんないの?相手は真っ直ぐコッチに走ってくるだけなのに!?」
そもそもどうやってビルの外壁を登ってるんだろう・・・まぁ、いいや。相手も私も出会い頭が一番のチャンス!
見た感じ、飛道具は無さそうだったけど、こうしてバックパックを盾にしておけば相手の攻撃を防げるよね。
近づいてきたわね。
3メートル・・・2メートル・・1メートル・・今ッ!
?!
胸部アーマーだけ?!
「しまったッ!」
その後一瞬遅れて彼女が上がってきた。まるで限界まで引き絞られた弓のような体勢で。
十手が投げられるのと私が横に飛び退いたのは同時だった。
凄まじい速度で投げられた十手はバックパックに突き刺さり、バックパックは爆発した。
横跳びしたままの体勢で狙いを定める。狙いは一つ。アーマーのない胴体だ。
しかし、彼女は姿勢を低くして頭部アーマーで防いだ。
そしてそのまま凄い低い姿勢で走ってくる!恐っ!
もうライフルじゃあ、間に合わない。だったら!
威力は落ちるけど、近距離ならハンドガンで素体部分を狙えば勝てる!
ハンドガンを構えた次の瞬間
彼女は高く飛び上がった。
私の撃った弾は全て脚部アーマーに弾かれる。
火花が散る。
まさに、獲物に襲いかかる猛獣のように近づいてくる
その光景を私は不覚にも
綺麗だな、と思ってしまった。
コメント
アカサカ
一人称形式の小説にされたんですね。
エフェクトも効果的で、臨場感があると思います。(^ ^)
ではでは。
2015/09/12 URL 編集
緑猫
ありがとうございます。
右も左も分からず右往左往してますがよろしくお願いします(^_^;)
2015/09/13 URL 編集