漫画家だから、出会いのチャンスが多いのでは?」

【漫画】『婚マン 独りで死ぬのはイヤだ』を読む

――漫画でも描かれていますが、中川さんは婚活マッチングアプリを使って実際にいろんな方とお会いしていますよね。失礼ながら、48歳・年収200万円というスペックを、しっかり包み隠さずに自己申告しているのに、それでも会ってくれる女性がたくさんいるんだ、という驚きも感じます。
ヤフコメでは、「“漫画家”という職業がアドバンテージになって、出会いのチャンスが増えている」との指摘もありますが、ご自身ではそのことを感じたりますか?

『婚マン』作者の中川学氏
『婚マン』作者の中川学氏
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中川学(以下、同) どうなんでしょう。ほかの男性の方の事情がわからないので、僕がアドバンテージを持っているかはよくわかりませんが、マッチングをする際には、漫画家に興味がありそうな方にアプローチするようにはしています。クリエイターが好きそうな方といいいますか……。

アプリをやりこんでいるとだんだんとわかってくるんですよね。「美術館よく行きます」「〇〇(映画)監督が好きです」「〇〇ってアーティストが好きです」といった自己紹介やコミュニティを並べている方は、美大出身だったり、クリエイター好きの方が多く、自分でもモノづくりをしていたりします。

そういう方に“いいね”をすると、けっこう興味を持ってもらえることがありますね。

――そんな中で、趣味も話も合って意気投合した相手を、「見た目が好みじゃない」「ときめかない」という理由でフェードアウトしてしまったエピソード(第6話)もありました。
なかなか衝撃的な内容だったのですが、アラフィフの恋愛における“ときめき”とはいったいなんなのでしょうか?


“ときめき”の正体はわかりませんが、どこにときめくかってことで言うと、やっぱり見た目と雰囲気じゃないですかね。……(しばらく考えて)いや、結局、見た目ですかね。見た目には、その人の生きてきた過程や性格も現れますし。
(※後日、インタビュー後に考えが変わりました! 私は何をほざいていたのか…。性格です。一番重要なのは性格です。相手の優しさに心が温かくなったり、安心感を感じたりすることが、おじさんにとっての「ときめき」です!)

――とはいえ、見た目に関しては、会う前にアプリ上でもご覧になっていますよね。それでも見た目が好みじゃない方と実際に会ってみるのはどうしてでしょう?

好みじゃない方とは会っていません。プロフィールの写真の顔が半分隠れていたり、ぼやけていたりする場合、想像力で補って、「好みの人だ!」と予想した方とは会いましたけど。