教師にも〝いない者〟扱いされて、不登校に
茨城県に住む高梨正志さん(仮名=39)は、断続的に6年ほど家にひきこもった経験がある。最初は高校2年生のときだ。
真面目でおとなしそうな雰囲気の高梨さん。誰も知り合いのいない遠方の高校に進学すると友達が全くできなかった。それでも1年生のときは担任教師が気にかけてくれたので、どうにか登校できていた。
「熱血教師だったんです。『お前、友達いないのか、じゃあ俺とキャッチボールしよう』みたいな。それが、2年生になると担任が変わって、『学校に来られないヤツは来なくていい』という感じで。先生からも〝いない者〟扱いされるし、居心地が悪すぎて、もう行けなくなっちゃって……」