創作実話のこと

発言ログ
http://twilog.org/setofuumi/search?word=%E5%89%B5%E4%BD%9C%E5%AE%9F%E8%A9%B1
http://twilog.org/setofuumi/search?word=%E4%BD%93%E9%A8%93%E8%AB%87
自分が創作実話とか言い出したのは2010年あたりから2ch発勧善懲悪系体験談(およびそれを垂れ流すまとめサイト)がモリモリ増えてきて嫌な感じだったので文句をつけ始めて2012年あたりでピークを迎えてゲーセン難病少女のやつが出てきて該当発言が増えた模様。基本的に「書き手の欲望が出まくっててキモい(悪くはない)ものが多い」という見方をしています。
なお「2ch発勧善懲悪系体験談」は以前から「スカっとする話」としてジャンル化されており*1騙す騙されるといった問題ではない、ということに気を付けたい

自分の反応がわかりやすいのはこのへん
https://twitter.com/setofuumi/status/24608452238
俺がイメージする体験談系の類型:露骨な悪役がいる→露骨に酷い行動を取る→衆人環視の状況で断罪される(法/道徳/空気的に10-0の構図)→「あなたの行動は正しかった」とわざわざ誰かが言いにくる→fin
https://twitter.com/setofuumi/status/24612064332
数スレッドに渡る長編体験談系は流石に類型とは思わんけど「ネットウケローカライズ作業頑張りすぎだろ」みたいなところはあるな。まあ連綿と続くweb匿名体験談の歴史が作りあげたテンプレートというか無意識がそれだけ完成されてきている、という話だと思いたい。

  • ゲーセン難病少女話がもつ問題と「創作実話」の問題とはちょっとズレているという話

http://twilog.org/setofuumi/date-150308
ログから抜粋
創作実話というフレーズがゲーセン病死話のときに出てきてしまったのは良くなかったなーとたまに思う
一杯のかけそばに代表される「偽ったずるさ」みたいなものは作家の倫理みたいな話になるのでそれ自体は(問題として問うことはできるけれども)かなりフワッとしたものでそこは個別に考えるしかないよなーと俺は思っている(なので”そこだけ”の話にしたがる意見は嫌い)
で、はっきり悪い嫌いといえるものはあるかというと「間違った知識を広めるので悪い」と「作者の欲望がキモいので嫌い」になるだろう、と思っていて、前者は命に関わることが間違ってて「助かりました解決しました実話です」となったらそりゃだめだろうという。
後者は「悪代官ならいいけど現実にある属性をやたら悪く描くのはだめでしょ」ということで実話だろうが創作だろうがみんなオタク描写は気にしますよね、という。まあ作品を作る自由はあるので好き嫌いなんだけど。
んでその2点を基本にすればいいと思うんだけど、ゲーセン病死話は入り組んでて、描写間違ってるよ!(それで害はないけどどうなの)というのとそれ込みで「ゲーセン描くと思ったら実は花言葉だった」みたいな作者の欲望が期待とズレてたというのがハイブリットされててかなりめんどくさい
話だけをみればケータイ小説や2chログ形式のボーイミーツガールでなんも問題ないんだけど、読者側の評価や期待が色々ぐちゃぐちゃしてたので拗れてしまった感じがする。
んでぐちゃぐちゃになるとどうなるかというと「偽った作者の倫理」だけが問題であるかのようになって(その方がわかりやすいからね)、当然そうなると面白かったからいいじゃん、でおしまい、となる。
俺としては前述した2点と、あと害はないけど描写に突っ込むいわゆる「ナントカ警察」的な行為も加えて「創作実話」的なものを捉えています、という話でした。

*1:最近民法テレビまで到達したので天晴である