linux kernelの脆弱性( CVE-2017-5897 )
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面です。
02/07/2017にkernelの脆弱性情報(CVE-2017-5897)が公開されました。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
Priority
Important
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- CVE-2017-5897
リモートからの境界外(out-of-bounds)アクセスの可能性
重要度 – Important
kernelのipv6部分のバグにより、悪意のあるユーザがリモートから境界外(out-of-bounds)アクセスを行う可能性が有ります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。
Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』を
参考にして下さい。
また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
[参考]
http://seclists.org/oss-sec/2017/q1/323
セミナー情報
2/8(水)に「OSSセキュリティナイター vol.4」と題して、セキュリティのセミナーを行います。
この回では、『迫る!Red Hat Enterprise Linux 5 通常サポート終了』と題してRHEL5サポート終了に関してのリスクを主軸にセミナーを開催します。
今回も、前回に引き続き、ゲスト講師をお招きし講演をいただきます。
https://connpass.com/event/48977/がプログラム内容と申し込みの詳細になりますので、是非お申し込み下さい。