学校法人早稲田大学と日本電信電話株式会社(NTT)は11月4日、社会的な脅威となっているサイバー攻撃に対抗できるサイバーセキュリティ人材の育成に向けて、2015年4月から学部学生と大学院生を対象とした「NTT寄附講座:サイバー攻撃対策講座」を開設すると発表した。これは、大学や企業が個々に実施するサイバーセキュリティ人材育成の施策では、攻撃の特性に応じた解析手法や対策手法の検討と、企業の現場で得られる最新のサイバー攻撃に対する知見を高いレベルで同時に教育・育成するのは極めて困難であるという課題を解決するためのもの。寄附口座「サイバー攻撃対策講座」は、マルウェア感染を中心にコンピュータネットワーク上で発生している攻撃手法や対策手法を、企業の現場最前線に携わる技術者を迎えて講義する「サイバー攻撃対策技術の基礎」(学部学生向け)、およびマルウェア感染を中心に、コンピュータネットワーク上で発生している攻撃手法や対策手法、ならびに対策手法を創出する研究の立案方法を、実践的な演習を交えて講義する「高度サイバー攻撃対策技術」(大学院生向け)の2科目。2015年4月1日から2016年3月31日を今回の開設期間として早稲田大学理工学術院に設置し、後藤滋樹教授が講座統括責任者を務める。今後、複数年にわたることを想定している。