「喰霊 -零-」第4話の碓氷峠に行ってきました。
「喰霊 -零-」というとキャラソンアルバムのタイトルが「百合ームコロッケ」になってしまうくらい黄泉と神楽の百合っぷりで有名ですが、アクションシーンを引き立てる背景には徹底的なロケハンが行われていて、首都圏外郭放水路や日比谷共同溝など主に地下空間の描写が目を見張るほどすばらしいアニメでもあります。
「喰霊 -零-」第4話ではエヴァンゲリオンのマトリエルみたいな蜘蛛っぽいものと戦いますが、その舞台となるのが碓氷峠のめがね橋です。
軽井沢方面から碓氷峠に入ります。
国道18号旧道は全部で184箇所のカーブが待ち構える難所。白い看板に青文字で「C=183」のようにナンバリングが振ってあるので今どの辺にいるのかがわかります。イニシャルDではC=121コーナーが有名らしいですが、これを見ていけば簡単に見つかります。
ナビのうねりっぷりを見るとうんざりしてきます。
途中、信越本線の廃線区間が見えたりします。
めがね橋が見えてきました。
車を止めて橋の下へ向かってみます。
近寄ってみるとレンガ造りの巨大アーチに圧倒。
碓氷第三橋梁、通称「めがね橋」。碓氷川にかかる4連アーチはレンガ造りの橋としては日本最大規模だそうです。1893年から1963年に新線が建設されるまで使用され、群馬県と長野県の境にあたる碓氷峠は急勾配の難所として今でも知られています。建設には多くの人が犠牲になったそうで、夜になったらこの世に死の汚れをまく者たちが寄りついてもおかしくなさそうな雰囲気もあります。
ちょっと奥に行ったところに階段があって橋の上まで上がれます。
ちなみに更に奥に行くと、信越本線(新線)の橋もあります。架線はそのままですが長野行新幹線の開業と同時に廃線となったため現在は使われていません。
橋の上は「喰霊 -零-」のアニメでは暗くてよくわかりませんでしたが、元々あったレンガの部分に後から観光用につけたステンレスの柵のようなものが重なって見えていたんですね。
軽井沢方面のトンネルは封鎖されており、これ以上行けないようになっていました。
橋の上からの景色。道路のカーブがきついので写真が歪んでいるようにも見えます。
反対側は先ほどの信越本線。上り線と下り線で別々の橋が架けられています。
横川方面のトンネルは封鎖されておらず中に入れます。実際のトンネルは地面の方ですぼまっている部分が「喰霊 -零-」とは微妙に異なってますね。
そのまま5つのトンネルを抜けて横川駅まで歩いていける遊歩道になっています。
横川駅にある「峠の釜めし本舗おぎのや」横川本店。
鶏肉や山の幸が大変味わい深く、昭和の時代から変わらぬ有名駅弁を楽しむことができました。ゴールデンウィークで人が多かったせいか、私が食べたときにちょうど売り切れて、入荷時間にはお店の人が忙しそうにしている場面も見られました。
◆関連
・喰霊-零-公式に首都圏外郭放水路などのロケハンレポート
・イニシャルDの旅 群馬ステージ 碓氷峠編
・デイリーポータルZ、廃線たどって碓氷峠を歩いて越える