号外さんちゃ921号@アイヨシ

 一応うちは書評がメインのサイトだと思うので、谷川といったら今なら流について語るべきなのかもしれませんが、そういう空気の読めない私は浩司、すなわち本日行なわれる名人戦第三局1日目に注目してるわけです(←ナンノコッチャ)。
 名人戦第三局は相矢倉戦に進行。昔からよく指されている戦形ながらも、最近また注目されてきている指し方でもあります。
 どうしても後手が受身になりがちですが、実際に先手が勝ちきるのは大変というところで、しかも今回後手番の森内名人の矢倉の差し回しは先後問わず定評があります。すでに2敗を喫している谷川九段がそれにどう立ち向かうのかが注目されます。

 名人戦といえば、番外も盛り上がってまして、毎日新聞と朝日新聞の共催案が連盟から提示されました。
 両社とも、W杯が日韓共催となったときも友好の観点からそんなに否定的なスタンスには立ってなかったと思うし、そう考えると、仲良く共催案に同意するに違いない……とは、とてもじゃないけど思えないのは私だけでしょうか?(笑)

 『白痴』復刊! ってゆーか、こんなのが絶版だったのかという驚きの気持ちが正直なところです。ひょっとして『ネギま!』効果でしょうか?(←絶対違う)
 復刊といえば、『砂漠の惑星』も新装版で6月に復刊されます。作者が故人となる前に復刊して欲しかったとは思いますが、これを機に他のレム作品も復刊されればいいのに、と思います。
 クイーンの長編も気が付いたら何作が絶版になっちゃってるので、暇を見て補足しなきゃいけないと思ってます。最初の長編『ローマ帽子の秘密』と最後の長編『心地よく秘密めいた場所』を絶版にしたハヤカワはある意味すごいなと(ローマ帽子は創元版なら入手可ですが)。他に、『悪魔の報酬』、『フォックス家の殺人』、『クイーン警視自身の事件』、『最後の一撃』、『第八の日』、『恐怖の研究』、『顔』が絶版です。他の作品も随時入手困難になる恐れがありますので、興味をお持ちの方は早めに手を打たれた方が良いと思います。
 アイヨシは出品したことがないので分からないのですが、アマゾンのユーズド(古本)価格って出品者さんの希望価格なのでしょうか? よく分からないんですが、『フォックス家の殺人』の5,800円はありえねーだろ、と思ったりもします(笑)。

 ちなみに、絶版と品切れは違う意味の言葉ですが、出版社的にはともかく読者的には手に入らないという意味では変わりがないので、本文ではあまり意識せずに絶版という言葉を使っています。そうした言葉に興味のある方向けのデータベースとして、『書店用語の基礎知識』がオススメです。