先日自宅用に購入したRTX1210、早速活躍しております。何年も前に仕事でRTX1200を少し触っていたのですが、GUIの充実度や操作レスポンスなど、随分進化したんだなあ・・・と感動してしまいました。
我が家のネット環境はフレッツ光隼+OCNの組み合わせです。一時期耐えられないほど速度低下が酷く、晴れてIPoEがサービスインしたあとも新規ユーザーやコラボ組にだけ開放され既存ユーザーは最後までほったらかし・・・という冷遇に耐え続け、先日ようやく回線がIPoEに切り替わりました!
現在の構成略図とRTXの設定方法
ということで、現在の構成はこんな感じです。
ひかり電話があるためHGWが残っており、IPoEのセッションはRTX1210発となります。
RTXの設定は本当に簡単でGUIの「かんたん設定」→「プロバイダー接続」→「新規」と辿り、ウィザードに表示される選択肢から適切なものを選んでいくだけです。IPoEはPPPoEと異なり利用する回線に対して認証を行うので、ユーザー名やパスワードを入れる必要もありません。
OCNの場合はバーチャルコネクトという方式でIPv4 over IPv6を利用できるのですが、それもこのウィザードでバーチャルコネクトを選択するだけでOKです。業務用機の設定だからと気負う必要も無く、むしろ市販の家庭用ルーターよりも簡単なくらいでした。
ハマりポイントその1
しかし、ここがハマりポイントの一つ目で、私の環境にはひかり電話があるためウィザードでひかり電話を利用するよう設定しました。ところが、ひかり電話を利用するのに必要な機能はHGW側が実権を握っているため、RTXのウィザードでは「ひかり電話を利用しない」として設定するのが正解だったのです。IPoE接続ではひかり電話の利用状況によって割り当てられるIPv6アドレスの体系が異なるため、ここの設定を誤ると待てど暮らせどつながらず・・・ということになるようです。
ハマりポイントその2
無事セッションが張れたのにインターネットが使えない・・・と思ったら、HGWの配下にルーターを設置した場合、DNSサーバーの情報を取得できないことがあるようです。ということで、下記コマンドをRTXに入力しました。
dns server 2001:4860:4860::8888
なんとなく見覚えがおありな方もおられるかと思いますが、これはGoogleのパブリックDNSです(IPv4のときは8.8.8.8)。本来はOCNのDNSを入れるのが良いのかもしれませんが、今はこのまま使っています。
以上2点を修正することでIPoE+IPv4 over IPv6で無事インターネットを堪能できるようになりました!
ハマりポイントその3
ネットもつながりめでたしめでたし!と思っていたのですが、後になって気づきました。「HGWにログインできない・・・」
RTXがあればネット環境について困る要素は無いのですが、ひかり電話のことを忘れていました。LANからHGWにアクセスできないとスマホ内線を利用できないのです。
このHGWのLAN1の部分です。ここが192.168.0.1などになっているとRTXとはセグメントが異なるので行き来出来ません。HGWにPCを直結して192.168.1.0/24のIPアドレスを割り当てる?いや、それ以前にRTXのLAN2はIPoEのtunnelになっている・・・そもそもLAN2にIPアドレスが無い・・・私の知識では完全にお手上げです。ということで、ハマりポイントその1-2と一緒に「ヤマハルーターお客様ご相談センター」へ問い合わせてみました。
ご担当者さま
その節はお世話になりました。とても親切に分かりやすく対応して下さり感激しました。本当に有難うございました!
まずRTXのLAN2にHGWと同じセグメントのIPアドレスを割り当てます。
ip lan2 address 192.168.0.254/24
次にIPアドレスをHGWのセグメントに合わせたPCとHGWを直結し、HGWにログインしましょう。
ログイン出来たらRTXのLAN1宛の経路情報を登録してあげます。
「宛先IPアドレス/マスク長」にRTXのLAN1のネットワークアドレスを入力し、ゲートウェイにRTXのLAN2に割り当てたIPアドレスを指定したら「設定」をクリックして元の画面に戻り、「有効/無効」の箇所にチェックを付け「設定」をクリックします。
【おぼえがき】
もしHGWのIPアドレスとRTXのLAN1が同じセグメントになっている場合はいずれかのセグメントの変更が必要です。環境に応じて変えやすい方を変えれば良いと思います。
これでRTXのLAN1からHGWにアクセスできるようになりました!
知識なさ過ぎで色々大変でしたが、サポートの方の絶大なご支援あって終わってみれば楽しかったです。何事も経験ですね。
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