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ただ忍べ
腹立てば まずそのままに 寝るがよし 覚むれば 心直るものなり 腹を立つ 心より火の 燃えいでて 我と我が身を 焦がしこそすれ 世の人の 蛇けんを抜いて かかるとも 我が了見の 鞘に納めよ 雨にふし 風になびける なよ竹は よよに久しき ためしならずや 足元に 道はありけり とどめずば くぐらすもまた くぐるのもまた 人の胯 くぐって恥じぬ かしこさに 智者のかがみと 今にほめられ ただ忍べ 人の人たる みちのくの しのぶの外に みちあらめやは 塵ばかり 怒らで しのびてぞ 山より高く 徳はつもらん 堪忍の 堪忍の なる堪忍は 誰もする ならぬ堪忍 するが堪忍 堪忍の なる堪忍が かんにんか ならぬかんにん するが堪忍 かんにんは 必ず人の ためならず つまるところは 己が身のため 駆けいだす 心の駒を 引きとむる 手綱となせよ 堪忍の二字 かんにんの 神の利益ぞ あらたなる われはらくして 人はよろこぶ 錦にも 綾にもあらぬ 堪忍の 袋のひもは 見事なりけり 堪忍の 袋を常に 首にかけ 破れたら縫え 破れたら縫え 堪忍は 駿河第一 富士の山 三国一の 徳となるらん 愚痴短気 りん気怒りの 胸の火を なだめ沈むる 堪忍の徳 辛抱と 堪忍するが 何よりも よろず仕遂ぐる 伝授なりけり 堪え忍ぶ 心しなくば 誰もみな 欲と怒りに 身をばたもたじ 何事も ただ堪忍の この箱へ 世世納めたる 家ぞめでたき 人の身の 慎むわざは 多けれど まづ堪忍を 第一にせよ むかむかと 限りなく いかに腹立つ ことありと 顔をそんじて 声高くすな むかむかと 腹のたつとき かえり見よ 理か非かまたは 短慮なるかと 青筋の 額に角が 顕はるる 内にねたみの とがりある故 焼き餅は 遠火で焼けよ 焼く人の 胸も焦がさず 味わいもよし 世の中に 人をそねむは 目に見えぬ 鬼よりもなお 恐ろしきかな いつわりも 偽らぬ ものと思いし 鏡すら 左と右に うつる世の中 いつわりも 人にいいては やみなまし 心の問わば いかがこたえん 人問わば 海を山とも 答うべし 心の問わば なんと答えん 人問わば とにもかくにも 答うべし こころが問わば 如何に答えん 偽りの あるをば知らで 頼みけん 我が心さえ うらめしの身や 八百の うそをじょうずに 並べても 誠ひとつに かなわざりけり 犬桜 咲かでも 春を送れかし 我が身の恥を われとあらわす えせものと 人にいわれん あさましや めをひきゆびを さされてはさて えせものは あたりにあるも むつかしや ましてむつびん 事はゆめゆめ えせものは 人の憂いを よろこびて よしときくをば そねむなりけり 世の中は うそばかりにて 過ぎにけり きょうもまたうそ あすもまたうそ さのみまた 人の心を うたがへば わが偽りの ほどぞ知らるる 真実で よし一時は 負けるとも 虚偽で勝つには まさりけるかな 真実の 目がさめたれば 世の中の 憂きもつらきも 皆嘘の皮 真実の 目が明かぬから うろたへて 我と我見る 憂い目つらい目 へつらわず へつらわず おごることなく あらそわず よくをはなれて 義理を案ぜよ 人に負けて 己に勝ちて 我を立てず 義理を立つるが 男伊達なり へつらわず おごることなく 争わず 欲を離れて 義理を案ぜよ 知らぬこと 井の中の 蛙と身をば 思いつつ 知らぬことをば ただ人に問え 知らぬ道 知ったふりして 迷うより 聞いていくのが ほんの近道 我を捨てて 人に物問い 習うこそ 智恵をもとむる 秘法なりけり 大事をば 一人計らう ことなかれ 心得たらん 人に問うべし 知らぬこと 知った顔して いわしゃるな 口を開くと はらわたが見ゆ 何事も 知らぬが仏 しったとは いまだ凡夫の ときの名なりし 教えおく 古えの 人の踏みけん 古道も 荒れにけるかも 行く人なしに 古えの 道を聞いても 習うても 身の行ないに せずば甲斐なし かいなしや 今日は昨日の 過ちを 思い知りても 改めぬ身は 教えおく ことたがわずば 行く末の 道遠くとも 後は惑わじ 折々に 遊ぶいとまの ある人の いとまなしとて 文読まぬかな 可愛くば 二つ叱って 三つ褒めて 五つ教えて 善き人にせよ さまざまの 教えはあれど 悪を止め 善をするより 外に道なし 天道は 物言わずして 教ふるを 見つけぬうちは 常闇の国 人の身に よきことあらば おのれまた およばぬまでも 学ぶべきなり まなぶべし 山猿さえも 教ふれば 立ち舞うわざは なすものぞかし 諸人の 教えとなりし ひとことは 千々の黄金に かえんものかは 世の中を やすやすわたれ 古人の 聖のふみを 道のしおりに わが子女を 怠惰となすも 朝夕に 母の教えの 一筋による 怠らず 怠らず 行かば千里の 末も見ん 牛の歩みの よし遅くとも 養生は ただ働くに しくはなし 流るる水の くさらぬを見よ よどみなき 水にほこりの 張る間なし 見るにつけても 稼げ世の中 上々も これは及ばず 我々が 働いて食う めしのうまさよ 雨だれに くぼみし軒の 石みても 堅きわざとて 思いすてめや 立てそむる 志だに たゆまねば 竜のあぎとの 玉もとるべし 末ついに 海となるべき 山水も かねて木の葉の 下くぐりけん 吉野川 その源を たずぬれば まこもの雫 花の下露 よしのがわ たずねてみれば 水もなし 茨の下の 松の葉の露 人はただ 朝起きの 家は朝日が 差し込んで 貧乏神の 入りどころなし 朝寝する 家は朝日が 取り巻いて 貧乏神の 出どころもなし 稼ぎなば 貧乏神は 裸足にて 追いつく隙は さらになからん 一日に 一時づつの 早起きは 月に五日の 長生きぞかし 口ひとつ 過ごす鶏さえ 七つ起き 人と生まれて 朝寝するとは この秋は 水か嵐か 知らねども 今日の勤めに 田草取るなり 生業を 勉むる道の 奥にこそ 黄金花咲く 山はありけり 春くれば 夏くるものを 拵えて 今日一日も あだにくらすな 春日から 夏秋の冬の ことをせば 時にあわねど 時にあうもの 人はただ まめではたらく こそよけれ ああままならぬ 浮世次郎兵衛 人はただ まめで四角で 柔らかく 豆腐のように 変わらぬがよし 見渡せば 富み貧しきは なかりけり おのれおのれの 勤めにぞある 行く水に 身をばまかせて 人のため いそしみめぐる 水車かな 金銀も 世の中に 花も紅葉も 金銀も 与えてあるぞ 精だして取れ 苦にやむな 金は世上に 撒いてある 欲しくばやろう 働いて取れ 田や山に 金はいくらも 捨ててある 鍬で掘り出せ 鎌で刈り取れ ふめたたら たたらふめふめ ふめたたら 精さえだせば 金はわきもの 求むれば 求むるままに 月雪も 花も紅葉も 玉も錦も 月雪も 花も紅葉も ぜに金も 我が身にあるぞ 働いてとれ 世の中は 蝿取り蜘蛛に ふくろ蜘蛛 かせぐのもよく かせがぬもよし 一銭も そまつになさず 種とせば こがね花咲く 春に逢うべし 一銭も あだに使うな 一粒が 万倍になる ことを思えば けんやくの 伝授というは ほかになし こらえぶくろの 紐のしめよう 算盤は 嘘をおかさず 無理させず これにまかせば 家内安全 金かねと やたらに金を かきこんで 金の重さに 腰が折れけり ぜに金を 我がもの顔に 頼むなり おっつけ土と なるも思わで 火の車 金持ちと 朝晩すつる 灰吹きは たまるほどなお きたないと知れ 金貯まる 人の心と 灰吹きは たまるほどなお 汚くなるぞ 金持ちが あるが上にも 金銀を 増やしたがるを 貧人という 金銀を 使い捨てるも たわけ者 食わずにためる 人も馬鹿者 金銀は 世の宝なり たくわえて 人のためとも なすぞ尊き いつの世も 世間知らずの 義理知らず 情知らずが 金持ちとなる めでたやな 下戸の建てたる 倉もなし 上戸の倉も 建ちはせねども 金ほしや 地獄の沙汰も 金次第 とはいえ金で ゆかれぬ極楽の道 金をのみ 欲しがる人ぞ おかしけれ こがねがめしの 代わりやはする 火の車 つくる大工は なけれども おのがつくりて おのが乗りゆく 貧苦をも いとわず今日を 稼ぎなば 明日は分限と なれる世の中 貧乏の 棒もかせげば おのずから 振り回しよく なるも世の中 貧乏は すまじきものぞ すそ綿の 下から出ても 人にふまるる 不義にして 集めたくわう 銭金は 積もりて後に 身のあだとなる 福の神 祈る間あらば 働いて 貧乏神を 追い出せかし よい仲も 近頃疎く なりにけり 隣に倉を 建てしより後 若きこと 二度はなしとて 楽するな 年は寄りても なぐさみは金 金かねと 騒ぐ中にも 年が寄り その身が墓に 入相の鐘 苦しみて 一生は 旅の山路と 思うべし 平地は少し 峠沢山 苦しみて 後に楽こそ 知らるなれ 苦労知らずに 楽は味なし 何一つ とどまるものも ない中に ただ苦しみを 留めて苦しむ 人のため 身を惜しまぬは 仏なり 楽をしたがる もとはこれ鬼 得たるとて 得たるとて 強いて過ぐすな その技を 隠せば光 いや増しにけり 何事も 我をあやまり 順いて 負けてさえいりゃ その身安心 はしなふて 雲のそらえは のぼるとも おれがおれがは 頼まれはせず おのが目の 力で見ると思うなよ 月の光で 月を見るなり たらちねの 親の残せし 形見なり いや慎しまん 我が身ひとつを 言うべきを 人まえに 思案もなくて ものいうな 言いていわぬに おとることあり 浅き瀬は 波風高く 聞こゆれど 深き浦には 音はなきなり 何事も われ知り顔の 口たたき 詰めたる樽は 鳴らぬものかな 世の中は なにもいわずに いよすだれ そのよしあしは 人に見え透く 言うべきを 言わざるもまた 言わざるを 言うも道には かなわざりけり 善きことは 大いに広め 悪しきをば 見ざる聞かざる 言わざるぞよき 雑談に 心の奥の 見ゆるかな 言の葉ごとに 気を使うべし つつしみを 人のこころの 根とすれば ことばの花も まことにぞ咲く 空言は ことに妄語の 罪ふかし 我が身もまどい 人もそこなう 月も日も さやかに照らす かいぞなき この世の人の うわの空言 人の口 むつかしや ねといくどいや 無用なる ことをばたずねき かであるべき 偽りの なき世なりせば いかばかり 人の言の葉 うれしからまじ 恐るべき 槍より怖き 舌の先 これが我が身を つき崩すなり かりそめの 言の葉草に 風立ちて 露のこの身の 置き所なし ご主人の 内のことをば 外に出て よしあし共に いうなかたるな 三寸の 舌で五尺の からだをば 養いもする 失いもする たれ込めて 己にただせ 世の中の ほめる言葉も そしる声をも 虎に乗り 片割れ船に 乗るとても 人の口端に 乗るな世の人 人のこと 我にむかいて 言う人は さこそ我がこと 人にいうらん 人ごとを 我にむかいて いう人は さぞ我がことも 人にいうらん 世の中は 虎狼もものならず 人の口こそ なおまさりけれ 今日ほめて 明日悪く言う 人の口 なくもわらうも うその世の中 涼しいけりゃ 涼しすぎると 人の口 戸はたてられぬ 夏の夕暮れ 天地の 開けぬ先に 歌うらん 卵の中の にわとりの声 つとめても つとめても また勤めても つとめても 勤めたらぬは つとめなりけり 器用さと 稽古と好きの 三つのうち 好きこそものの 上手なりけれ つるべなは おりつあがりつ 働きて ふづとめはせぬ 非番当番 花になり 実になる見れば 草も木も なべて務めは ある世なりけり 笛吹かず 太鼓たたかず 獅子舞の 後足になる 人もあるなり 世渡りは 狂言綺語と 同じこと 上々も役 下々も役 人使う 身になればとて 使わるる 心となりて 人を使えよ 寒に耐ふ 梅も操の 高ければ 慕いくるらし 谷の鴬 慈悲もなく 慈悲の目に 悪しと思う 人はなし とがある身こそ なおあわれなれ 慈悲もなく 恩をも知らず 無道なる 人の心は 狗におとれり 他を恵み 我を忘れて 物事に 慈悲ある人を 仁と知るべし わが恩を 仇にて返す 人あらば またそのうえに 慈悲をほどこせ 慈悲じゃとて 施すものは 虚栄心 受ける者には 増す依頼心 月と日と 朝起きて 夕べに顔は 変わらねど 何時の間にやら 年は寄りけり 明日ありと 思う心に だまされて 今日をむなしく 過ごす世の人 一刻の 未来のほども 計られず いかで一時を あだに過ごさん 今さらに なにおどろかん 神武より 二千年来 くれてゆく年 昨日といい 今日と暮らして あすか川 流れて早き 月日なりけり 花は根に 鳥は古巣に 帰るとも 人は若きに 帰ることなし 引き留めて 止まらぬものは 月と日と ながるる水と 人の命よ 若いとて 末を遥かに 思うなよ 無常の風は 時を嫌わじ 後の世と 聞けば遠きに 似たれども 知らずや今日も その日なりとは 自慢せず くらぶれば 長し短かし むつかしや 我慢の鼻の おきどころなし 人にただ まけじと思う 心こそ やがてその身の かたきなりけり 学問は 人たる道を 知るためぞ 鼻にかくるな はなが折れるぞ 高慢を 口では言えど 口ほどに ゆきとどかぬが 多い世の中 智慧のある 人ほどものに 自慢せず 能ある鷹は 爪をかくすぞ 世に誇る 天狗の面も つくづくと 裏より見れば 穴ばかりなり 世の中に せまじきものは 我はがお そらごとぬすみ しょうぶいさかい 情けは味方 世にあれば 人も集まり きたれども おちぶれぬれば とう人もなし おちぶれて 袖に涙の かかるとき 人の心の 奥ぞ知らるる 水鳥の ゆくもかえるも 跡たえて されども道は 忘れざりけり めしつかう ものの心を その主の めをかけぬこそ わかれはじめよ 客あれば 犬だに打たぬ ものなるに 科ありとても 人な叱りそ 主だにも 心まかせに あらなくに 使うる者を いかにせめけん 人は城 人は石垣 人は堀 情けは味方 あだは敵なり ほめばほめ そしればそしる 山彦の 声にも人は 情けとぞしる 極楽は 西へ向き 十万億土と 思えども よくよく見れば 弥陀は目前 西ばかり 弥陀の浄土と 思いつつ みなみにあるは 誰も悟らず 極楽は 西にあれど 東にも 来た道さがせ 南にもあり 苦も楽も ただ打ち捨てて 何となく いきのおわるを 仏とはいう 念仏も うわの空では 後の世の ためにもならず 寝言同然 極楽は いづくのはてと 思いしに 家業精出す 出直しの門 極楽は はるけき程と ききしかど 勉めていたる ところなりけり 極楽は 十万億の 先ならで 誠の心 これが極楽 色という 気も知らで 顔に化かされ 嫁とりて あとで後悔 すれどかえらず 色という 上べの皮に はまりては 世を渡らずに 身を沈めける 身を忘れ 十重も 廿重も 迷いけり 一重の皮の 美しきには 色という うわべの皮に はまりては 世を渡らずに 身を沈めける 老いたるも 若きも同じ 上皮の 色に我が身を 出し抜かれつつ 女郎花 匂うあたりは 心せよ 色香に道を 忘れもぞする 迷うなよ 美人というも 皮一重 醜婦も同じ 皮のひとえに 慎みは 慎みは 朝夕なるる 言の葉の かりそめごとの うえにこそあれ 慎みを 人の心の 根とすれば 言葉の花も 誠にぞ咲く 何事も みつれば欠くる 世の中の 月を我が身の 慎みにみよ 世の中を 恥じぬ人こそ 恥となれ 恥じる人には 恥ぞ少なき 人多き 人多き 人の中にも 人ぞなき 人になれ人 人になせ人 じひもなく 情も知らぬ ものはただ 人の皮着る 犬とこそ見れ こころよく 人事いわず いんぎんに 慈悲ある人に 遠慮ある人 仁は海 義は高山の 姿なり 誰もかくこそ あらまほしけれ 馴れ馴れて いかに親しき 仲なりと 心にふだん 礼をわするな 掃き掃除 礼儀配膳 何事も じだらくにせず 清くととのへ 勇の字は マことの頭 田けき腹 力あふるる 姿なりけり 世の中の 親に孝ある 人はただ 何につけても 頼もしきかな 世の中の 人のためとて 身を削る 鰹節こそ 味の王なれ 世の中の 人をあしとも 思うなよ 我だによくば 人もよからむ 利口ぶり 言葉多きと 片意地と 短気不律儀 嘘にてもすな あしきとて 煩悩も もとは菩提の 証拠には 渋柿をみよ 甘干しとなる あしきとて ただ一筋に 捨てるなよ 渋柿をみよ 甘干しとなる 悪しきとて ただ一筋に すつるなよ 渋柿を見よ 甘柿となる 春の野に 目立つ草木を よく見れば さりぬる秋の たねにぞありける 山水も 木の根岩が根 くぐらずば 大海原に いかで出づべき 千枝もも枝 しげれる松も そのもとは ただふたばより 生えそめにけり 正直の 正直の 神はやどると 頭から 足の先まで 無理非道すな 正直に 建った柱は 細くとも 羽ありもつかず 朽ちもせぬなり 正直に 人の心を 持つならば 神や仏の 守りあるべし 正直に 起きて守れば おのずから 神がみ我を守りたまうぞ 正直の 胸のうちこそ 浄土なれ 仏もあれば 極楽もある 正直の 杖を力に ゆくこそは 欲に目のなき 人にまされり 正直の 頭に宿る 神こそは 家繁盛の 元結なるべし 正直を 心にかけて ますかがみ かげひなたなく つとめ働け 貧しきも わがいえは 青天井に 地のむしろ 月日をあかり 風のてははき 気は長く 勤めはつよく 色うすく 食ほそくして 心広かれ 貧しくて 心のままに ならぬのを 憂とせぬのが 智者の清貧 貧しきも 富めるも楽も 苦しみも 夢でこそあれ 夢でこそなし 身を軽く 身を軽く こころ素直に 持つ者は あぶなそうでも あぶなげもなし 世にあうは 左様でござる 御尤も これは格別 大事ないこと 世の中は 諸事おまえさま ありがたい 恐れ入るとは 御尤もなり 片寄らず 我が身は船と 心得て 時勢の風に 逆らわず行け 不理屈を いうていっぱし われひとり 理屈のように 思う世の中 降ると見ば 積らぬ先に 払えかし 雪には折れぬ 青柳の糸 降るままに 靡き伏しつつ なよ竹は なかなか雪の 折るべくもなし 真っ直ぐに 行けば迷わぬ 人の道 横筋交いに 行きて尋ぬる 嫁入りの その日のことを 忘れずば 婿姑に きらわれはせじ
by 55kara
| 2006-02-05 13:07
| 道歌もの
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