八月納涼歌舞伎第一部(2024年8月22日)

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先日、納涼歌舞伎の第一部を拝見しました。先月の時点では勘九郎さんの髪結新三が見られればそれでいいかな、と思っていたのですが、8月に入ってから、上記のポスターを見かけて、巳之助さんの表情が素敵だったのと、児太郎さんとペアで拝見したことがなかったかな、と思いまして^^。

ストーリーは歌舞伎美人から『働きに働いても楽にならない暮らしに疲れ果て、すっかりと怠け者になった弥六のもとに突如現れたのは、いつまでも成仏できない美しい幽霊の染次。その美貌に心奪われた弥六が染次と始めたのは、幽霊を貸し出す“ゆうれい貸屋”という珍商売。その商いが大繁盛する一方、染次の旧知の幽霊・又蔵(勘九郎)の言葉により、あることに気づいた弥六は…。』

山本周五郎さんの小説を歌舞伎化したとのことなので、こうしたお話は以前からあったのですね。幽霊のレンタル業、というのは非常にユニークなアイディアで、巳之助さんは勿論、児太郎さんや新悟さん、彌十郎さん(そして勘九郎さん、全ての部に登場されて、大変すぎる^^;)皆さんのお芝居がコミカルでとっても面白かったです^^。

鵜の殿様は狂言仕立ての舞踊作品で、ストーリーは『夏の盛り。暑さ凌ぎに腰元たちと舞に興じる大名は、太郎冠者を呼び寄せると、故郷の鵜飼の様子を語らせます。それを聞いた大名が自らも鵜飼ができるかと尋ねると、容易いことだと太郎冠者。しかし、太郎冠者は日頃の憂さ晴らしに、鵜飼をよく知らない大名に鵜の役を指南して…。』

原案が元NHKアナウンサーの山川静雄さん。正直とても懐かしいです。大昔の話(小学生の時期位の)ですが、両親に連れられて何度か旧歌舞伎座に行ったことがあったのですが、2階のロビーで毎回山川アナウンサーが定位置で座っていらしたのを覚えております。本当に歌舞伎がお好きでいらっしゃるんだな、と思ってはいたのですが、こうして現在も狂言の原案などにも協力しておられるのがわかってちょっと嬉しく思いました。

殿様役が今大人気の染五郎さんなのですが、何気にすってんころりん(転倒シーン)が多い役柄を真剣にこなし、頑張っておられました。また、太郎冠者役の幸四郎さんは、こうしたコミカルな役が似合いますね。第一部もとても楽しく拝見することができました^^。

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