【うるま】まちなみミュージアムの候補の一つ、うるま市勝連城跡周辺地区で6日、南原小学校の3年生を対象にした風景学習が行われた。勝連城跡や南風原区集落、近隣海辺湿地を、児童が3班に分かれてめぐり、自らが住む地域景観をあらためて見詰め直した。
世界遺産に登録されている勝連城跡では、うるま市の史跡ガイドの会の仲村春吉さんが、十代目城主の阿摩和利の統治時代を中心に城跡の由来、構造などを説明した。
仲村さんは「中国、朝鮮、ベトナム、タイの出土品が多く城跡から発掘されたことから、この地域は当時、海外貿易で繁栄し、恵みは住民にも配分されたことから街も栄えた」と解説した。
児童14人は、勝連城跡を中心にした繁栄期に思いをめぐらせた。同小3年生の前當恵実利さんは「あらためて歩いてみて、こんなに自然豊かで、きれいなところがあることを知った」と地域への関心を深めた。
南風原区集落では牧門司区長が集落の由来や区内の歴史的建造物、井戸などを説明した。
海辺湿地では、NPO法人の沖縄の風景を愛(かな)さする会の砂辺奈里子さんらが干潟に生息する生物や野鳥などについて解説した。
まちなみミュージアムは景観の魅力を認定・顕彰する事業で、県内の24地区で取り組まれている。