えっ! 福岡出身なのに「餃子屋 弐ノ弐(にのに)」に行ったことないなんてありえない!

そう言われたのは先日のこと。なんでも当編集部のサンジュン記者は初めて「餃子屋 弐ノ弐」を食べたところ、マジでウマくて「福岡で絶対に行く店リスト」に入れたそうな。

つまりはそれくらいの衝撃。出身地ながら行ったことないというのが信じられないとのことだったが……いや、私にも理由がある。

・いつ行っても行列

実を言うと、私はこれまで何度も「餃子屋 弐ノ弐」を食べようとしてきた。ただ、過去に足を運んだ博多駅近くの店舗は休日なのもあってか……


いつ行っても……


お店前に用意されている順番待ちの椅子がフル稼働。私が本気を出していなかったというのもあるが、行列を見るたびに心を折られ続けてきたのだ。

でもあそこまでウマいと熱弁されたらなぁ〜、一度くらいは食べとかないとなぁ〜ということで、人の少なそうな月曜の昼過ぎに覗いてみた。


すると……


うおぉぉ!!!!


もしかしたらたまたまかもだが、すぐに入ることができた。こんな大チャンスはもうないかもしれんぞ……!

とにかく時は来た。福岡出身なのに「餃子屋 弐ノ弐」に行ったことないなんてありえないと言われる日に終止符を打とう!

・初の弐ノ弐

ってことで、滑り込むようにして入店。あれだけ行列に阻まれ続けてきただけに嘘のようである。


ふむふむ、月曜から金曜はランチもやっててメニューも充実……って、待て待て!!


ハッピーアワーやっとるやんけ……!!!!


サンジュン記者が推しまくっていた「サクサク麻婆なす」も気になっていたが、ハッピーアワーがあるのならばもうハッピーしてハッピーになるしか選択肢はないだろう。てなワケで……


ハッピー生ビール(385円)


ハッピー焼餃子(198円)


ビールと餃子の鉄板組み合わせを注文して昼飲みスタート。福岡らしく一口サイズの餃子ではあるが、これで200円を切っているのは安い!

・餃子の味は?

さて、何はともあれ気になるのは看板メニューの餃子の味だ。まずは何もつけず本来の味を確かめてみよう。神経を研ぎ澄まして口に入れると……

皮がしっかりとしつつ、要所はパリッとしていて少し甘みも感じる。そして餡は肉汁を撒き散らすとかせず、濃いめの味付けが口の中にじわり広がっていく。

また、餡が喉にスッと消えていく中で肉の旨味も感じさせるあたりがお上手。小ぶりながらしっかりウマく、思わず7個全部何もつけずに食べてしまった。

・タレで変化する餃子

続いて卓上にある酢醤油とラー油をつけて味変してみたのだが、もう結論から言ってしまうと想像を大きく超えてきた。というのも……


つけただけで中国の風が吹くのだ。おそらくラー油に含まれる花椒粉末の影響だと思うが、これがもうものすごく中国!

いろんなタイプの餃子があるなか、ここまで本場っぽさ全開の中華が一気に香ってくるものは珍しい。それでいて、日本人の舌にも合うよう絶妙なチューニングを味に施しているからクセになる。

結果として、私はビールと餃子の “ハッピーセット” を2周して合計1166円のリアルせんべろで大満足。この安さもまた人気の理由の1つなのだろう。そりゃ行列になるはずだと納得して店を出た。

気がつけばいつの間にか店舗が増えていた「餃子屋 弐ノ弐」。公式サイトにも「通販始めました!」とあるから、まだまだその人気は加速しそうな気配だ。

参考リンク:餃子屋 弐ノ弐
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.

▼少々お行儀が悪いけど中身が見たいので解体してみた

▼博多駅地下街店のハッピーアワーはオープンから17時

▼卓上の酢醤油とラー油。袋入り!