とんこつラーメンやモツ煮のイメージが強い福岡県であるが、実を言うと魚もウマい。理由はシンプルに海が近いから。そう、刺身で食べてよし・寿司で食べてよしのグルメ天国でもあるのだ。
もちろん高級店からリーズナブルなところまで揃っているのだが、中でもコスパ最強お寿司を求めて外国人観光客が殺到する店があるとの話を聞いた。1貫オール110円(税別)。どれ、いっちょ確かめてみるか!
・とある平日、開店直後の様子
てなワケでやってきたのは、博多区築港本町にあるベイサイドプレイス博多(複合施設)。ここに入ってる「博多豊一」が人気店で、どうやら開店時間から外国人観光客を中心としたお客さんが押し寄せるらしい。
せっかくなので開店時間の11時ちょうどに到着。まぁド平日だから大丈夫だろうと余裕をぶっこいていたのだが……オイオイ、マジかよ!!
いきなり鉄火場である。すでにお客さんが店内になだれ込んでおり、前の方は席に案内されていた。そして運悪く自分の目の前で店内の席が「待ち」へ。どうやら30分くらい待つらしい。
あ〜やっちまった……と思っていたらテイクアウトもできるとのことなので、迷わずそちらにシフト。ちなみにテイクアウトで食べる場所についてだが……
施設内に休憩所があってイートインスペースも用意されていたので心配する必要はない。これからやってくる真夏、それから極寒の真冬でなければ外で食べてもいいだろう。
・珍しい寿司もある
さてさて、そうと決まれば行列に加わって寿司をテイクアウトしよう。……と言いたいところだが、目の前に広がる光景にただただ驚くしかなかった。
なんとこの店……
バイキング形式で自分好みの寿司を取っていくスタイルなのだ。お客さんの多さに加え、お店の奥の方までズラッと寿司が並んでいるから選ぶに選べない!
とにかく数がスゴく、目移りしまくってしまう。まるで寿司の遊園地やぁ〜!!
しかも、単に寿司が並べられているだけじゃないのが面白いところ。シマアジや……
ツブ貝やタチウオ、カワハギの皮など珍しいネタがあったかと思えば……
「珍味」と書かれている目鯛
さらには「うまい!! なかなかないよ」と書かれた有明産の まて貝まであった。オーソドックスな寿司もそれはそれでいいが、珍しいものが110円で売られているというのはテンションが上がる。
そしてこれらをバイキング形式で取れるのは1つのアトラクションのよう。外国人観光客からしたらプラスで日本文化の「寿司」を体験できるのだから、そりゃ殺到するワケである。写真も映えそうだし。
・実食
行列を縫うように、そして勢い余って取りすぎないよう気をつけて選ぶことしばし。普段食べられないような珍味を中心に自分だけの「寿司ランチ」を作ってみた。
それがこちらで、合計17貫で税込2032円(テイクアウトの醤油とガリは有料で1つ3円)。回転寿司チェーンでもこれくらい行くのを考えると、リーズナブルだと言えるだろう。
ネタが新鮮なのはもちろん、サイズも大きく(特に煮アナゴ)見ているだけでも満足度が満たされていく。んで、食べたら食べたでどれも110円とは思えないものばかり!
金額が金額だけにシャリこそやや小さめだが、もっとも大事な魚はさすがの一言でウマかった。自然の恵みをしみじみ感じながら食べたのは久しぶりなような気がする。素直にまた来たいしまた食べたい……!!
──といった感じで外国人観光客が殺到するのも納得だった「博多豊一」。平日でも開店時間から油断は禁物だったので訪れる際の参考にしていただきたい。
詳しくはお店のインスタをご覧いただきたいが、定休日などが変わることもあるので気をつけてほしい。あと支払いは現金のみとのことだったので事前に準備しておくようにしよう。
次は店内で食べられる海鮮丼や刺身定食、オーソドックスなネタも味わってみたいなぁ。今回、なくなっていた「大トロ」とか。
・今回ご紹介した店舗の詳細
名前 博多豊一 ベイサイドプレイス博多店
住所 福岡市博多区築港本町13-6
営業時間 【月・火・木】11:00~20:30【金】11:00~21:30【土】10:30~21:30【日】10:30~17:30
定休日 水曜
参考リンク:ベイサイドプレイス博多、Instagram @hakatatoyoichi_bayside
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.
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▼外国人が多いとあって英語、韓国語の表記もある
▼寿司は全部わさび抜き
▼テイクアウトはこれに詰めていってお会計
▼支払いは現金のみとのことなのでご注意を
▼店内飲食だと名前を書いて待つスタイル
▼店内には生け簀が!
▼船を降りてすぐに食べることができるのも人気の理由の1つなのだろうか
▼補充待ち(?)だった大トロ。もちろん110円
▼クジラベーコンなんてものも