郵便局の人も詳細が分からない【郵便事業のマスコット】
―[役目を終えた[あのキャラ]の今]―
あの東電のキャラクター「でんこちゃん」が3月末をもって完全に姿を消した。節電と電気の安全を長年アピールしてきたが、「合理化のためにはやむをえず。今後とも使う見込みはありません」(東電広報)とのことだ。何だかかわいそうな気もするが、そういえば博覧会などのために誕生したキャラたちは、そのイベント終了後、どこでどうしているのだろう? というわけで、気になるキャラの“今”を追った!
【ナンバーくん&ポストン】
郵便事業のマスコット
「ナンバーくんは1968年に導入された3桁または5桁の郵便番号を、ポストンは’98年に導入された7桁の郵便番号を、それぞれPRするために採用されたキャラクターでした」(日本郵便広報室)
かつてはポスターやリーフレットなどにとどまらず、うちわやボールペンといったノベルティグッズなど、郵便に関するさまざまなアイテムで目にするキャラだったのに、いつの頃からか見かけなくなったような……。なぜ?
「実は、廃止年やその理由が判然としないんです。そもそも古いキャラですし、郵政民営化に伴い資料の整理や廃棄が進んでしまったので、もはや社内でも詳細が曖昧で」って、ちと頼りないっスね。
◆ナンバーくんにはアメリカの先輩がいた
いくつかの関連資料を収蔵する逓信総合博物館(郵政資料館)によると「ナンバーくん導入には、アメリカで郵便番号制のPRに用いられていた『ミスター・ジップ』の成功例など、欧米の郵便番号普及PRを参考にした側面がある。親しみやすい2つのキャラをシンボルマーク的に用いたことで、郵便番号の周知宣伝が効果的に進められたのは事実だが、具体的にいつ廃止になり、その後キャラの扱いがどうなったかは、当館でも不明」とか。何だか急に音信不通になったみたいで、切ない……。
― 役目を終えた[あのキャラ]の今【7】 ―
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