i7 5960X オーバークロック(OC) その2

いろいろいじってこんな感じに落ち着いた。

i7_5960X_20140915_01.png

i7_5960X_20140915_02.png

89℃いってるんですけど…。熱い。やばい。まあprime95だからね…。OCCTとかは絶対無理。

あとはメモ書き。


OSWin8.1 x64
CPUIntel Core i7 5960X
コア数8C/16T
動作周波数 (定格)3.0GHz
定格 Max Boost3.5GHz
定格 8 Core Boost3.3GHz
動作周波数 (OC)Core 4.4GHz / Cache 3.6GHz
動作電圧 (OC)Core 1.27~1.30V
キャッシュ容量L3=20MB
メモリAvexir 32GB (8GBx4)
メモリ速度DDR4-2400 Quad Channel
理論帯域76.8 GB/s
メモリタイミング16-16-16-39-2
メモリ電圧1.2V
マザーボードASUS X99 Deluxe
マザーボードBIOS0505
GPUNVIDIA Geforce GTX660
SSDPlextor M6P 256GB
ケースCorsair Carbide 330R
冷却CoolerMaster Nepton 280L
室温29.5℃


※すべてBIOS(UEFI)からの設定

いろいろ触って感じたこともメモっておくけど、いろいろ適当にに調べた知識と基本BSOD出しまくって得た経験則を合わせたものでしかないなので、正しいかどうかは知りません。



Ai Overclock Tuner [Manual]
CPU Strap [100MHz]
PLL Selection [Auto]
Filter PLL [Auto]
BCLK Frequency [Auto]
ASUS MultiCore Qnhancement [Auto]
CPU Core Ratio [Sync All Cores]
Core Ratio Limit [x44]
Min. CPU Cache Ratio [x12]
Max. CPU Cache Ratio [x36]
Internal PLL Overvoltage [Enabled]
このあたりは速度の設定。
CPU Coreを100x44=4400MHz, Cacheを100x36=3600MHzに設定。


BCLK Frequency : DRAM Frequency Ratio [Auto]
DRAM Frequency [Auto]
今回はメモリ関係は一切触らずAutoのままで。


EPU Power Saving Mode [Disabled]
オーバークロックの場合、こういった省電力機構は切ったほうが安定しやすい。

DRAM Timing Control [Auto]
ここも自動のままで。



External Digi+ Power Control
CPU Coreの電圧を安定させるためにも、このあたりの設定は地味に重要だと思う。

CPU Input Boot Voltage [Auto]
システム起動時のCPU Input Voltage(VCCIN)を別に設定できるらしい。ここではAutoのままで。

CPU Load-Line Calibration [Level 8]
主に負荷時のVCCINに影響する。CPUに負荷をかけると、VCCINに電圧降下が発生することがあるが、Levelの数字を大きくすることで、VCCINの電圧降下を抑えることができる。VCCINがある程度ないと、今度はCPU Core電圧が不安定になるため、Load-Line Calibration(LLC)をある程度大きめにしておいたほうがいいと思う。

CPU Current Capability [140%]
とりあえず、めいいっぱいに。必要ないかも?

CPU VRM Switching [Auto]
VRM Spread Spectrum [Disabled]
Active Frequency Mode [Disabled]

CPU Power Phase Control [Power Phase Response]
Power Phase Response [Ultra Fast]
VRMのフェーズ数は、多ければ多いほど負荷時の電圧が安定する一方、アイドル時は少ないほうが省電力になる。負荷時安定性重視ならいっそExtreme(常に最大のフェーズ数を使う)でよいかもしれない。ここでは電流に応じて制御する"Power Phase Response"にして、応答性を最も速い"Ultra Fast"とした。

CPU Power Duty Control [Extreme]
ここをT.Probeとした場合とではCPU Coreの電圧にも差が出るみたい。オーバークロック時にはExtremeのほうが安定する。

CPU Thermal Control [130]
VRMの温度許容値、らしいが単位がよくわからん。



Internal CPU Power Management
Enhanced Intel SpeedStep Technology [Enabled]

Turbo Mode [Eanbled]
Long Duration Package Power Limit [300]
許容消費電力。単位 W。"ある一定の時間"これを超えると自動的にクロックが下がり、消費電力が範囲内に収まるようにする。この"CPU Package Power"はAI Suite IIIなどで見ることができる。うまく使えば、熱くなり過ぎないように制御することもできるはず。

ここでの設定値は適当。実際に300Wもいったら冷却が追いつかない。

Package Power Time Window [Auto]
うえの"ある一定の時間"を設定する。単位秒。

Short Duration Package Power Limit [300]
瞬間的に許容できる最大の消費電力。

CPU Integrated VR Current Limit [Auto]
許容できる最大の電流。

CPU Integrated VR Fault Management [Disabled]
オーバークロック時はDisabledに、とマニュアルに書いてあるので素直にDisableに。

CPU Integrated VR Efficiency Management [Auto]
統合電圧レギュレータの動作モード。とりあえずAutoで。



CPU Core Voltage [Offset]
CPU Core Voltage Offset [+0.275]
最も重要なところ。CPU-ZやHWiNFOで実際にどのくらいの電圧がかかるのかを見つつ、prime95で負荷をかけて安定して動く電圧を設定。

CPU Cache Voltage [Offset]
CPU Cache Voltage Offset [+0.120]
L3やRing Cacheにかけている電圧。今回はCacheのクロックはあまり上げていないので、Offset値も低めで大丈夫。もうちょい低くても良さそう。

CPU System Agent Voltage Offset Mode Sign [+]
CPU System Agent Voltage Offset [0.060]
いまいちどこの電圧なのかわからない。ほんのりと上げておく。

CPU SVID Support [300]
オーバークロック時はDisabledに、とマニュアルに書いてあるので素直にDisableに。

CPU Input Voltage Override [1.910]
CPU Input Voltage(VCCIN)はCPU内部に供給される電力の大元。内部で使用される電圧より、ある程度高い電圧のほうがよいらしい。デフォルトでは1.8V前後だが、オーバークロックでCPU Coreの電圧を上げているぶん、こちらも少し上げたほうが安定すると言われている。



その他感想。

・CPU Coreの電圧は負荷をかけると最大値から若干 (0.01~0.02V) 降下する(そこで安定はする)。

・やはりこの石 & この環境では4.4GHzぐらいが熱的に限界。4.4GHzでもNepton 280Lのファンがうるさすぎるので、常用は難しいかも?

・でもx264/x265ならprimeほどはあつくないのでいけるかも?

・prime95の最新版はAVX/FMA3を使用するため、より高めの電圧をかけないと安定しない。その結果、とても熱くなる。(AVX/FMA3を使用していない古いprime95なら、ずっと低い電圧でも回る)

・コア間の温度のばらつきがひどい。偶数番目がやたら熱い…。

・結局どこまで回るかは熱次第になるので、まず冷却が重要だと思う。

・熱を決めるのはほとんどCPU Coreの電圧なので、そのあたりは運次第ということになってしまう。8コアもあるとそれぞれのばらつきが大きそう…。

・X99 DeluxeのBIOSの起動はやはり遅い。一方、Win8の高速起動が有効になっているため、BIOSが起動してからはすごく速い。

・Win8の高速起動に必要なもの
対応マザー
対応GPU
仮想メモリが存在すること
休止状態が有効であること

N660GTX Twin Frozr III OCは本来高速起動対応ではないが、UEFI GOP vBIOSをもらってGPUのBIOSを更新することで高速起動に対応させることができる。

・なんかCPU-Zの起動が異様に遅い。

・HWiNFOを動かしてるとやたらCPUを使用している気が…。



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No title

>・なんかCPU-Zの起動が異様に遅い。
XMP(SPD)のリストの読み出しに時間がかかってる様です。
DDR-4のXMP2.0になって、内部データ増えてる・・・
うちのコルセアのSPD情報みても、
標準用ひと通り+OC 1.20V用+OC 1.35V用に
それぞれ800MHz~標準で1066MHz
OC Profileの方は3000MHzまで、全部で30通り位の情報入ってます。
iniファイルの中のSPD=を"0"にすると、とりあえずマシになります。

>HWiNFOを動かしてるとやたらCPUを使用している気が…。
そういうもん(もともと負荷が高い?1コア50%位使ってたような)
らしいです。

にしても、よく回りますねぇ。
うちの5960X君は、ちょっと根性なさそうな感じ。
4.1GHz位までは頑張るんですが、4.2GHz以上回そうとすると、
猛烈に電気食う・・・

rigayaさんの設定ベースに、もうちょっと試してみようかしら。

Re: No title

> >・なんかCPU-Zの起動が異様に遅い。
> XMP(SPD)のリストの読み出しに時間がかかってる様です。
> iniファイルの中のSPD=を"0"にすると、とりあえずマシになります。
なるほど、SPDが増えたのが原因…と。
ありがとうございます、かなり速くなりました。毎回SPD情報は要らないですからね…。


やっぱり電圧が1.25Vあたりを超えてくると、熱くて厳しくなってきます。ほんとに8コアはだてじゃない、と感じる熱量です…。

No title

私のCPUは5820kなので環境が少し違いますが、同じasusマザーで設定など詳しく公開されていたので大変参考になりました。
1つ気になる点があり

>>CPU Thermal Control [130]
>>VRMの温度許容値、らしいが単位がよくわからん。
摂氏130度は高すぎると思うので、単位はおそらく華氏温度ではないかと思うのですが、華氏130度は摂氏54.4度なのでリミットを掛けるには少々低すぎるのではないかとも思います。

VRMについて全く無知ですが、54.4度というのは電圧レギュレータの世界では相当に高い温度なのでしょうか。
もしその辺りに詳しいのなら意見を頂きたいと思います。
それとも単純に摂氏130度で良いのかな・・・

Re: No title

わたしもあまり詳しくはないですが…。

おっしゃるように華氏かな、とも思ったのですが、どうもそうでもなさそうです。負荷がかかってる場合、VRMの温度は結構高くなっていて、54.4℃は軽く突破してしまっているみたいです。

新しく記事を書いてみましたが(http://rigaya34589.blog135.fc2.com/blog-entry-526.html)、3枚めの画像にprime95実行中のSSをAI Suite IIIも含めて載せました。

AI SuiteのTempratureを見ると、VRM 67.0℃と出ており、(これを信頼するなら)電気食いのprime95実行中とはいえ、結構VRM温度は高くなっています。簡易水冷なので風量は少なめとはいえ、ある程度周辺のファンで風はあたっているはずなのですが…。

67℃というのがやばいのかはよくわかりません。まああまりよろしくないのは確かだとは思いますが…。

AI SuiteからCPUやメモリ関連の設定するのはあまり好きではないのでしませんが、ファン周りの設定と電圧・温度・回転数などの情報表示はかなり役立つと思います。
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