まだ遠いHaswell

6月発売予定のHaswell。

HaswellのESサンプルのベンチが出ている。
Core i7-4770K: Haswell's Performance, Previewed

まだ製品版ではないとはいえ、どんなもんかな…と。


ざっと見ていくと、

・SIMDの演算性能は、整数・浮動小数ともに大幅に高速化。特に整数演算はAVX2により相当伸びる。

・メモリ帯域は何故か縮小。製品版では改善されるか?

・L1/L2キャッシュの帯域の大幅な拡大。L3は微減。

・実アプリでは10%ぐらい高速化。



2年ぶりの大幅なコアの改良なわけで、その効果を期待したいところだけど、Nehalem→Sandyのときほどの高速化は無さそう。

まあ無理もない話で、Sandyの時は前世代に比べて動作周波数も結構上げてきた(~20%)のに対し、今回はほとんど上げることができていない。

例えば、発売当初の定格動作周波数は、

Bloomfieldi7 9202.66GHz
Lynnfieldi7 8702.93GHz
SandyBridgei7 2600K3.40GHz
IvyBridgei7 3770K3.50GHz
Haswelli7 4770K3.50GHz

動作周波数分の「上乗せ」がない分、Sandy→Haswellはしょぼく見えてしまう。

ただ、AVX2などの新命令を活用すれば、大幅に高速化できるんじゃないか、と期待したい。AVX2では初めて256bitで整数演算が可能となるので、動画エンコードでも威力を発揮するはず…。たぶん。

こればっかりは、やってみないと分からない。というよりむしろ、x264がどれだけAVX2に対応してくれるかにかかってるわけで。x264もAVX2対応を進めているみたいなんだけど、いかんせん進捗がわからない。

わたしもx264guiEx、自動フィールドシフト、エッジレベル調整、バンディング低減などAVX2に対応してみたい。



AVX2命令の謎。

・128bit×2的な命令が多い…。_mm256_palignr_epi8, _mm256_srli_si256, _mm256_slli_si256あたりはさすがに酷いと思う。

・で、256bitのシフトはどうやってやるの?

など。面白そうなのは_mm256_i32gather_epi64(並列表引き)あたり。使い道があるかどうかは別として。



USB3.0問題なんかは気にしない(ルネサスチップの載ったボードをつけたほうがよほど信頼出来る)ので、早く出てほしいものです。

あとはグリスですよグリス。Ivyの二の舞は…。


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No title

俺のPCまだArrandale・・・・・・
Haswell狙ってPC組む予定ですが...

Re: No title

ちらっと書きましたが、HaswellはUSB3.0に問題があるらしいんで、それを許容出来るかどうか…ですね。

やっぱり嫌な場合は、修正されるのを待つことに…。

No title

そうなんですよねぇ。
やっぱり出たばっかりのモノというのは色々不具合持ってますからねぇ・・・。
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