Ryzen9 5950XのPBOとCO使用時のCPU温度・VRM温度
今回5950Xを使ってPCを組むときは、冷却に気を使って、PCケースにファンを山盛りにしつつ、マザーボードには電源回路が強力でいかにも冷えそうなヒートシンクのついているB550 AORUS Masterを使ってみた。
そこで今回は結局CPUの温度やVRMの温度はどうなの? というところを確認してみた。
今回の構成。
ケースの中はこんな感じで、前面につけている280mmラジエータは14cmファンでサンドイッチにして風量を確保できるようにしてある。Fractal Design Celsius+ S28 Prisma の回転数は、Autoモードではなく、PWMモードでマザーボードで手動設定し、ポンプはCPU温度が60℃ぐらいでMAXにする一方で、ファンのほうはさほど回転数をあげないようにしている。
B550 AORUS Masterは電源回路山盛りでさらにいかにも冷えそうなヒートシンクがついていて、簡易水冷でエアフローが少なくても期待できそう。
定格動作時
確認方法としては、x265guiExで1080pのエンコード(--preset slow)を2本同時に30分以上実行して、そのときのCPU温度やVRM温度などの情報をHWInfoで取得した。
2本同時に流すのは、高負荷をかけるためと、実際問題1本ではCPUを使い切れないので、2本同時に流してエンコードするのをよくやるため。
まず、電圧(左軸)と動作周波数(右軸)の確認から。動作周波数は3.8GHz~4.3GHzをうろうろ、電圧のほうは1.05V~1.2Vといった感じ。
このときのCPU・VRM温度(左軸)と電力(Package Power,右軸)がこんな感じ。CPU温度は60℃ちょい、VRM温度は45℃ということで、定格で動作させるには余裕たっぷりで、この冷却やVRMは完全にオーバースペックといった感じ。定格で使うのであればもっと安いマザーや空冷で十分かもしれない。
PBO+CO使用時 (PPT=200W)
細かいPBOの設定とかはこちら。
こちらもまず、電圧(左軸)と動作周波数(右軸)の確認から。動作周波数はほぼ4.4GHzを維持して時折4.5GHZに到達、電圧のほうは1.29V~1.4Vといった感じ。
このときのCPU・VRM温度(左軸)と電力(Package Power,右軸)がこんな感じ。
まずPPT=200Wなので、Package Powerが200Wで張り付いている。
CPU温度は高いところで85℃ということで結構熱くなってきていて、16コアを4.4GHzで使ってこんなものなら十分というところかもしれないが、これ以上は難しそう。
VRM温度は最大53℃ということで、こちらはまだ十分冷えている。やはりB550 AORUS Masterの電源周りは見た目に違わずよく冷えるようだ。
今回は5950Xが16コアで、定格だとまだ余力がありそうということで、PBOの使用を前提として冷却に気を使ったPCを組んでみたけど、そのかいあって5950Xの性能をさらに引き出しつつ、長時間高負荷をかけてもCPUやVRMの温度を抑えることができた。
これで、これまで主力で使っていたIntel i9 7980XEのPCより性能がだいぶ上がって、かつ圧倒的に静かなので大満足。(7980XEのほうはかな~りうるさい)
まああとは最近もっと新しいAGESAとかあるらしいので、GigabyteさんがBIOSを公開してくれると嬉しいのだけど…。
→ と思ったらいつの間にかF11が消されてF12というのが来てるけど、更新内容がF11のとこに書いてたのとほぼ一緒なのはこれはいったい…? (困惑)
そこで今回は結局CPUの温度やVRMの温度はどうなの? というところを確認してみた。
今回の構成。
CPU | R9 5950X | |
---|---|---|
定格 | PBO+CO | |
コア数 | 16C/32T | |
L2 Cache | 8MB | |
L3 Cache | 64MB | |
Boost | 5.0GHz | |
AVX512 | - | - |
OC | Default | PBO+CO |
Core Voltage | Auto | Auto |
PPT/PL1 | 142W | 200W |
TDC | 95A | 150A |
EDC | 140A | 190A |
Offset | +200MHz | |
CO | -10/-15/-25 | |
Uncore | 1800MHz | |
メモリ | DDR4-3600 2ch | |
メモリ容量 | 32GB | |
タイミング | 19-20-20-40-1 | |
マザー | Gigabyte B550 AORUS Master | |
冷却 | Fractal Design Celsius+ S28 Prisma | |
電源 | Seasonic FOCUS PX-750 | |
ケース | Fractal Design Define 7 Compact LightTG |
ケースの中はこんな感じで、前面につけている280mmラジエータは14cmファンでサンドイッチにして風量を確保できるようにしてある。Fractal Design Celsius+ S28 Prisma の回転数は、Autoモードではなく、PWMモードでマザーボードで手動設定し、ポンプはCPU温度が60℃ぐらいでMAXにする一方で、ファンのほうはさほど回転数をあげないようにしている。
B550 AORUS Masterは電源回路山盛りでさらにいかにも冷えそうなヒートシンクがついていて、簡易水冷でエアフローが少なくても期待できそう。
定格動作時
確認方法としては、x265guiExで1080pのエンコード(--preset slow)を2本同時に30分以上実行して、そのときのCPU温度やVRM温度などの情報をHWInfoで取得した。
2本同時に流すのは、高負荷をかけるためと、実際問題1本ではCPUを使い切れないので、2本同時に流してエンコードするのをよくやるため。
まず、電圧(左軸)と動作周波数(右軸)の確認から。動作周波数は3.8GHz~4.3GHzをうろうろ、電圧のほうは1.05V~1.2Vといった感じ。
このときのCPU・VRM温度(左軸)と電力(Package Power,右軸)がこんな感じ。CPU温度は60℃ちょい、VRM温度は45℃ということで、定格で動作させるには余裕たっぷりで、この冷却やVRMは完全にオーバースペックといった感じ。定格で使うのであればもっと安いマザーや空冷で十分かもしれない。
PBO+CO使用時 (PPT=200W)
細かいPBOの設定とかはこちら。
こちらもまず、電圧(左軸)と動作周波数(右軸)の確認から。動作周波数はほぼ4.4GHzを維持して時折4.5GHZに到達、電圧のほうは1.29V~1.4Vといった感じ。
このときのCPU・VRM温度(左軸)と電力(Package Power,右軸)がこんな感じ。
まずPPT=200Wなので、Package Powerが200Wで張り付いている。
CPU温度は高いところで85℃ということで結構熱くなってきていて、16コアを4.4GHzで使ってこんなものなら十分というところかもしれないが、これ以上は難しそう。
VRM温度は最大53℃ということで、こちらはまだ十分冷えている。やはりB550 AORUS Masterの電源周りは見た目に違わずよく冷えるようだ。
今回は5950Xが16コアで、定格だとまだ余力がありそうということで、PBOの使用を前提として冷却に気を使ったPCを組んでみたけど、そのかいあって5950Xの性能をさらに引き出しつつ、長時間高負荷をかけてもCPUやVRMの温度を抑えることができた。
これで、これまで主力で使っていたIntel i9 7980XEのPCより性能がだいぶ上がって、かつ圧倒的に静かなので大満足。(7980XEのほうはかな~りうるさい)
まああとは最近もっと新しいAGESAとかあるらしいので、GigabyteさんがBIOSを公開してくれると嬉しいのだけど…。
→ と思ったらいつの間にかF11が消されてF12というのが来てるけど、更新内容がF11のとこに書いてたのとほぼ一緒なのはこれはいったい…? (困惑)