ホンダの英国法人、ホンダUKと英国BBC放送の人気自動車番組、『Top Gear』の紙媒体、『Top Gear Magazine』は7月17日、『Mean Mower』を発表した。
Mean Mowerとは、芝刈り機の意味。英国は、改造された芝刈り機だけが参加して、毎年最高速チャレンジが開催されるお国柄。ホンダと『Top Gear Magazine』がタイアップし、世界最速の芝刈り機を開発した。
ベース車両は、ホンダの芝刈り機『HF2620』。このHF2620にホンダの高性能バイク、『VTRファイアーストーム』のエンジンを移植。その開発には、ホンダのBTCC(英国ツーリングカー選手権)パートナー、チームダイナミクスが参画する。
排気量1000ccのV型2気筒エンジンは、最大出力109ps、最大トルク9.8kgmを発生。足回りには、専用サスペンションとレース用のATVタイヤを装着。ホンダUKによると、理論上、0‐96km/h加速4秒以下、最高速209km/hのパフォーマンスが可能だという。もちろん、本来の機能である芝刈りも行える。
ところで、芝刈り機の世界最高速記録といえば、2010年にボビー・クリーブランド氏が米国で達成した155km/hがある。ホンダUKと『Top Gear Magazine』は、この記録への挑戦計画を明らかにしていないが、「テストでは161km/hを計測した」と説明。「世界最速レベル」と高い自信を示している。