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冬に猫とくれば…「ねこたつ」を作る【ねこDIY】

「ねこたつ」を作る
  • 「ねこたつ」を作る
  • ペット用毛布などをかけて天板をのせれば、まごうかたなきこたつ
  • 中はこんな感じ
  • 電子カイロの機能を持ったモバイルバッテリーを中に入れてみた。使い捨てカイロでもよい
  • 入っていみたもののどうも落ち着かない
  • 鬼目ナットとハンガーボルト
  • 足をつける厚めの板と天板
  • ホームセンターの丸棒を同じ長さに切る

冬、猫。とくれば、導き出される答えは「こたつ」しかない。梅にうぐいす、月に雁とくれば「こたつにねこ」である。

◆どんなこたつにするのか

というわけで、今回は猫用こたつ、「ねこたつ」を作る。といっても、板に足を4本つけて布団や毛布をかぶせて天板を置くだけのものを考える。こたつのようなテーブルというかちゃぶ台のようなものを作るなら、おそらく細長い板(幅木)で四角い枠を組み、内側四隅に角材を足として取り付ける構造が浮かぶ。

だが、四角い枠は釘だけで組み付けると、大きさや板の厚さによって横や斜め方向に歪みやすい。幅木に「ほぞ」切って組付けたり補強のための格子を入れたりする必要がある。そうするととたんに作業が大変になる。もっと誰でも作れるような簡単な方法はないか考えてみた。要はそこそこの強度があり、足が4本でていればいいわけだ。問題は足の固定方法だ。釘や木ネジで止めるだけでもよいが、もう少し太いもので固定したい。

さっそくやってくるうすちゃさっそくやってくるうすちゃ

◆鬼目ナットとハンガーボルト

足を複数の細い釘や木ネジで固定する方法も考えたが、もっといいものを発見した「鬼目ナット」と「ハンガーボルト」という部品だ。これらはAmazonやモノタロウで検索すれば様々な材質、サイズのものがでてくるはずだ。これらを使えば、板や足にナットやボルトを埋め込むことができる。足がねじ止めできるということは、使わないときは分解してしまえるということだ。本物のこたつのように夏場は押し入れにもでしまっておける。

鬼目ナットとハンガーボルト鬼目ナットとハンガーボルトこんな感じでハンガーボルトをねじ込むこんな感じでハンガーボルトをねじ込む下穴をあけた板に鬼目ナットを六角レンチでねじ込んでいく下穴をあけた板に鬼目ナットを六角レンチでねじ込んでいく

鬼目ナットは、六角レンチを使って下穴を開けた木材にねじ込んでいく。インパクトレンチがあると作業は楽になる。これで木材にネジ山が切られたナットを埋め込むことができる。ハンガーボルトは、半分が木ネジで、半分がナットと組みになるボルトになっている。木ネジ部分を足になる丸棒(角材でもよい)に垂直にねじ込んでいけば、ボルトを木部に取り付けることができる。

注意点は、下穴をなるべく垂直に開けることだ。ボール盤のような機械があれば問題ないが、一般的なドリルを使う場合は、小さい穴から2段階、3段階くらいで大きくしていき、穴が斜めにならないようにする。

◆ちょっとトリッキーなハンガーボルトの取り付け

ハンガーボルトのねじ込みは「ダブルナット」という方法を使う。

方法は、まず最初のナットを適当な位置まで取り付ける。2つめのナットを1つめのナットまでねじ込んだら、スパナを2つ使って両方から締め付ける。この状態で上のナットだけ回せばハンガーボルト本体が回転して木部にねじ込まれていく。

ハンガーボルトをネジコムにはダブルナットという手法を使うハンガーボルトをネジコムにはダブルナットという手法を使う

工作のポイントは鬼目ナットとハンガーボルトをいかにまっすぐ取り付けるかだ。下穴させ間違えなければうまくいく。足を角材や丸棒で作るとき、切断面を水平にする必要がある。のこぎりで水平面をキレイに出すのは慣れが必要だ。長さも揃える必要があるので、家にちゃんとした工具や作業だいがない場合は、ホームセンターのカットサービスを利用するとよい。

◆大きさは飼い猫のサイズに合わせるが…

今回の「ねこたつ」は形だけの工作だ。火事の心配があるので本物のようにヒーターなどは取り付けていない。布で囲まれていれば、ねこが入ればそれなりにあたたかくなるはずだ。必要ならペット用のヒーターマットなどを下にセットすればいいだろう。

電子カイロの機能を持ったモバイルバッテリーを中に入れてみた。使い捨てカイロでもよい電子カイロの機能を持ったモバイルバッテリーを中に入れてみた。使い捨てカイロでもよい「ねこたつ」を作る「ねこたつ」を作る

大きさは飼っているねこの身長や体型を考えて適当なサイズにする。あまり大きいと歪みやすくなるので、高さは20cmから25cmくらい。テーブルの大きさは1辺50cm以下が目安だろう。足が分解できるとはいえ、あまり大きいと置く場所に困るので、30cm四方の板に22cmの足を取り付けた。

我が家のうすちゃのぴったりサイズとして作ってみたが、もう少し大きくてもよかった。こたつ布団(といってもペット用の毛布だが)をめくって中が見えるようにしたら、さっそく入ってみてくれた。が、ちょっと窮屈だったようですぐに出てきてしまった。やはり小さいこたつで「絵」になるのは子猫や小さい猫だ。うすちゃのように体重が6kgもある大猫には無理があったかもしれない。

《中尾真二》

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