国内ETFの「市場価格と基準価額の乖離」(2016年8月)、7か月連続で安定状態継続中

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個人投資家の期待を集めながらも、「市場価格と基準価額の乖離」の大きさが課題と言われてきた国内ETF。

海外資産クラスの主要銘柄の乖離率を、2016年8月の状況をチェックしてみます。

「市場価格と基準価額」乖離率(2016年8月)

日興 上場MSCIコク株(1680) -0.32%
日興 上場MSCIエマ株(1681) -0.21%
MAXIS 海外株ETF (1550) +0.42%
野村 NYダウ30種ETF(1546) -0.37%

ウォッチ銘柄の乖離率が、いずれも個人的許容範囲の±1.0%内におさまっています。

これで乖離率が低位安定している状態が「7か月」連続となりました。今まで数年ウォッチしてきましたが、こんなに安定状態が続いたことはなかったと思います。

8月は為替レートもけっこう動いたと思うのですが、しっかりと基準価額と連動してくれました。

マーケットメイカーさんや指定参加者さんのよい仕事が、軌道に乗ってきたのかもしれません。今後、相場が乱高下した時でも、このままの乖離率で低位安定状態が継続してくれることを願います。

なお、同じMSCIコクサイに連動する1680と1550が、それぞれ割安(ディスカウント)状態と割高(プレミアム)状態にあります。

割安な1680をロング、同時に割高な1550をショートして、市場変動にかかわらずリターンを狙おう……などという裁定取引はおすすめしません。おすすめしませんよ。(大事なことなので2回言いました)


<ご参考その1>
上記の「MAXIS 海外株ETF」(1550)や「MAXIS トピックス上場投信」(1348)を売買するなら、「フリーETF」対象商品はいくら売買しても売買手数料無料のカブドットコム証券がおすすめです。以下から口座開設できます(無料)
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<ご参考その2>
「なぜ乖離するのか?」「ベンチマークが違うものを比較できるのか?」等々、このシリーズ記事に対してよくあるご質問に対する見解は、以下の過去記事参照のこと。

2012/06/02 日興アセット・東証とのETF勉強会に参加。国内ETFの「市場価格と基準価額の乖離」主因が判明!
2014/01/21 ETFの乖離問題についてのよくある誤解
2014/05/22 東京証券取引所「ETF・ETN市場に関する意見交換会」で指定参加者やマーケットメイカーさんのホンネに迫る

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