JR九州は,2025(令和7)年3月15日(土)にダイヤ改正を実施すると発表した.
九州新幹線では,日中時間帯に博多—鹿児島中央間を運転する“つばめ”上下1本を,同区間運転の“さくら”に変更し速達化を図る.あわせて,博多—熊本間に“つばめ”を上下1本増発し,混雑緩和を図る.
深夜帯に運転する熊本行きの“みずほ615号”は鹿児島中央まで延長する.新大阪に9時台に到着する鹿児島中央始発の臨時“さくら”を新たに設定する.
西九州新幹線では,“かもめ1号”の停車駅に嬉野温泉を追加し,長崎地区への通勤通学の利便性向上を図る.
特急列車では,7時台に博多発の“きらめき”を増発し,小倉方面への特急列車の混雑緩和と利便性向上を図る.また“かささぎ101号”の使用車両を,現行の787系から885系に変更することで座席定員を増やす.6〜8時台の“かささぎ202号・102号・104号”の停車駅に二日市を追加する.
日中時間帯では,博多方面への特急列車の混雑緩和と博多地区での買い物に便利な列車として,行橋発の特急“きらめき”を増発する.夕通勤通学時間帯の“ソニック46号”の停車駅に赤間・福間・香椎を追加する.同時間帯の一部の“ソニック”の両数を増やし,混雑緩和を図る.“ひゅうが5号”の時刻見直しを図り,8時前に宮崎に到着するダイヤとする.
豊肥本線では特急体系の見直しを図る.日中時間帯に熊本—宮地間で運転している“あそ”の運転を取り止め,熊本—大分間の“九州横断特急”の運転本数を1往復増やし,熊本—大分間の乗車機会を拡大する.
熊本—別府間運転の“あそぼーい!”の運転区間を熊本—宮地間に変更し,1日2往復運転とする.利用状況を踏まえ,“九州横断特急”・“あそぼーい!”の停車駅を見直す.土休日などに運転している熊本—宮地間の“かわせみ やませみ”は定期運行を取りやめる.
快速・普通列車では,福岡・北九州エリアの鹿児島本線において,朝通勤通学時間帯の小倉方面から博多方面への区間快速列車を増発する.日中時間帯の一部の普通列車を区間快速列車に変更し,北九州地区から福岡地区への速達化を図る.あわせて,同時間帯に福間駅を始発とする普通列車を増発する.一部海老津駅を通過としている快速列車(下り1本,上り3本)を,すべて停車に変更し,利便性向上を図る.
福北ゆたか線では,博多22:10発の新飯塚行き普通列車の運転区間を直方まで延長するほか,利用状況を踏まえて一部列車の両数を増やす.
佐賀エリアの長崎本線において,7時台に佐賀方面への普通列車を増発する.筑肥線・唐津線では,唐津駅において筑前前原,佐賀,伊万里の各方面別に「のりば」を統一する.同一列車で平日と休日に始終着駅が「唐津」または「西唐津」で異なっている列車の始終着駅の統一するほか,本数・運転時隔の調整のため,西唐津—唐津間でダイヤを見直す.
熊本エリアでは,豊肥本線で利用が拡大する8時台の普通列車について,運転区間を肥後大津駅始終着に延長する.また利用状況を踏まえ,混雑することが多い鹿児島本線と豊肥本線の列車を中心に両数を増やす.長崎エリアでは,大村線の佐世保17:12発の快速「シーサードライナー」の停車駅に大村車両基地駅を追加する.大分エリアでは,久大本線の大分7:00発庄内行き普通列車と,豊肥本線の豊後竹田13:10発大分行き普通列車を増発する.鹿児島エリアでは,夕通勤通学時間帯の一部普通列車の運転区間を川内駅始終着に見直す.
日豊本線 竜ケ水—鹿児島間に新駅「仙巌園駅」が開業する.上下合計57本(上り31本,下り26本)が停車する.また利用状況を考慮し,青井岳駅の停車本数を見直し,日中時間帯のみの停車とする(6・7時台と19時以降は通過).これにより,普通列車の停車本数は下り11本(8本通過),上り12本(7本通過)となる.
このほか,2023(令和5)年度から進められている813系のロングシート化工事については,2024(令和6)年度末までに32編成で工事が完了する予定.2025(令和7)年度以降は,残り50編成についても工事を実施し,合計82編成のロングシート化を進める.
詳しくは,JR九州ニュースリリースに掲載されている.
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