A氏は息子の受験にあたって、まさかに備えて、B氏を通じて校長と
教頭に謝礼を約束した。入試の翌日、B氏は晴れやかに伝えてきた。
「ご子息は、見事11番で合格されましたよ!」
ひそかに約束どおりの謝礼が支払われ、きびしく秘密が保たれた。
ところが、A君が入学すると、5学級ある中で、級長に指名された。
すると、A君は11番ではなく、5番以内でなければならない(?)。
いかなるカラクリで、A君の順位が繰りあがったのでしょうか?
奇々怪々の実態、奇想天外の慣習を、明々白々に論証してください。
関係者・経験者・部外者を問わず、あらゆる可能性を述べてください。
(↓)関連質問
http://q.hatena.ne.jp/1216198728
いちばん悪い受験者は誰か?
たとえば、こういうのはどうでしょうか。
①一学年目から、文系3クラスと理系2クラスに分かれていて、成績上位9名が文系で、息子は理系だった。あるいは、成績上位者8名が理系で息子は文系だった。
②実は、B氏は、お金をもらっただけで、何もしていない詐欺師だった。それで、適当に11番と言ったが、実は、息子は5番で合格していた。テレビで見ましたが、子供は実力があるのに、親が心配して裏口入学をする場合があって、詐欺師はお金を預かっておいて、合格したらそのまま受け取って、落ちたら返すそうです。
ベタベタすぎますが、A君より成績が同等以上の6人がほかの高校へ行ったとか。
可能性はありますが、いちおう“名門校”ですからね。
たぶん正解はないので、いろいろ考えてみてください。
(設問に矛盾があれば、ぜひ指摘してください)
1.11番で合格したのはA君の実力で、謝礼を受け取るかわりに級長指名。
順位なんて関係者しか知らないからどうでもいい。
2.A氏の息子はA君ではない。A氏の息子は11番で、A君は5番以内。
1.>謝礼を受け取るかわりに級長指名<
利害関係が不明ですね。ふつうは各クラスの学力を平均化するために、
各担任に成績順位を開示するのではないでしょうか。
2.そういうヒッカケはありません。
その1:
受験番号が11番だったというだけで、成績的には5番以内だった。
その2:
伝統的に級長が3人ずついる学校だった。
その3:
成績順に5学級に均等に生徒が割り振られるわけではなく、1~11番までの人が他のクラスに割り振られた。
1.受験番号は、A氏A君B氏とも、受験前から知っていますよ。
2.級長・副級長・副々級長というわけですね(ヒッカケはしません)。
3.たとえば、身長別・能力別・進路別・地域別かも……?
裏口入学専門クラスにA君は振り分けられ、その中で謝金が一番高かった。若しくは成績が一番良かった。
> 5番以内でなければならない(?)。
この?って意味があるんですか?
裏口入学「専門クラス」は面白い着想ですが、級長は無理でしょう。
実力が伴わない級長は、かえって苦痛になるはずです。
>この?って意味があるんですか?<
5番以内でなければならない(?=のではないか)くらいの略号です。
上位の合格者も裏取引があって、級長のような役職に興味なく、そういう雑事にわずらわされないように「級長にしないこと」も取引にあった。
なるほど。進学名門校なら、ありうる裏取引かもしれませんね。
しかし、それが親の要望だとしても、ふつう本人は裏取引に関与して
いないのではありませんか。
たしかに。一理あるようですが、新入生の学級代表として、成績以外
の能力で、他の生徒の信頼を得られるでしょうか。
裏取引に関与していない担任は、何を根拠に指名したのでしょうね。
1.入試の翌日、B氏は晴れやかに伝えてきた。
「ご子息は、見事11番で合格されましたよ!」
と書いてある通りA氏に「ご子息は、見事11番で合格されましたよ!」と伝えたとは書いていない。
(A氏の息子が11番だとは言ってない)
よってA氏の息子は実力で5位以内に入り見事級長になった・・・ということでは?
2.A氏にはA君以外にこの学校を受験している息子がいてB氏はその息子が11番だと言った。
(A君の双子もしくは留年、飛び級の兄弟がいる)
よってA君は実力で5位以内に入り見事級長になった。。
1.>B氏は伝えてきた。「何々」<
とあれば、B氏は「何々」と伝えてきた。と解してください。
(倒置法は、会話の修辞術です)
2.>双子もしくは留年、飛び級の兄弟<
そういうヒッカケ、ネタでもジョークでもありません。
三組の双子が、同率首位だったというオチでもありません。
>A君は実力で5位以内に入り見事級長になった<
わたしの推理も同じです。なぜB氏は「11番」と云ったのか?
そこに、受験ブローカーの常套手口があると思えるのです。
ふつうに考えて11番までの人が別のクラスだったんでしょうね。
もしくは、11番までの人のうち4人が滑り止めであり、A君は入学者5位になったか。(こちらのほうが現実的)
名門校のほうがむしろ最高位校志願者の滑り止めが多いですからね。
>11番までの人が別のクラスだった<
別のクラスは特進組だったのですか?
>名門校のほうがむしろ最高位校志願者の滑り止め<
名門中学から系列高校への推薦特権を放棄して、進学高校に進む例は
ありますが、それほどの実力なら、ふつう裏口工作は必要ありませんね。
(進学高校にも裏口コースがあると、このフィクションは成立しません)
二回目の回答です。
では、実はBさんはブローカーとして何の仕事もしてなかった。
もしA君が試験に落ちたとしても同じ事言って
(そもそも翌日に試験の結果すぐわかるもんかも怪しいでしょうし)
もらうものだけもらってとぼけるつもりだったとか?
もし落ちたとしても親は裏口入学の金を払ったことなんて訴えられないでしょうから
泣き寝入りするしかないでしょうね。
前述の「受験ブローカーの常套手口」に核心があるようですね。
おそらく彼らは、実力十分な受験生に限って引受けるはずです。
しかし、なぜ「11番だった」と告げる必要があったのでしょうか。
たとえば、こういうのはどうでしょうか。
①一学年目から、文系3クラスと理系2クラスに分かれていて、成績上位9名が文系で、息子は理系だった。あるいは、成績上位者8名が理系で息子は文系だった。
②実は、B氏は、お金をもらっただけで、何もしていない詐欺師だった。それで、適当に11番と言ったが、実は、息子は5番で合格していた。テレビで見ましたが、子供は実力があるのに、親が心配して裏口入学をする場合があって、詐欺師はお金を預かっておいて、合格したらそのまま受け取って、落ちたら返すそうです。
1.鶏口牛後のパターンですね。「寧為鶏口無為牛後《史記-蘇秦伝》」
なかなか鋭い仮説ですが、今回の設問では、後だし(質問者しか知り
えない条件)なので採用できません。
刑事事件では「犯人しか知り得ない事実」が決め手ですが、Q&Aは
「質問者しか知り得ない設定」は禁じ手でしょう。
(安手のミステリーで手軽に乱用されるのは興ざめですね)
2.この回答は、正解の至近距離でしょうね。B氏が(校長か教頭に)
「かなり好成績で合格」と聞かされ、当てずっぽうに「見事11番で」
と告げたところ、実は5番以内で、級長に指名されてしまった……。
発表前に合否を伝えるのは、実力で合格した場合でも、ブローカーの
裏口工作が無駄ではなかったことを強調・潤色する手筋とみられます。
これを心理的な側面として、他に数学的な回答も期待していました。
たとえば、11人以上が同率首位(?)だった場合が考えられます。
ある出題が誤っていたので削除され、採点対象から外された場合に、
かなりの確率で起りうる現象ではないでしょうか。
ただし論理的に、わかりやすく証明するのは難しそうですね。
以下の考察は、はてなダイアリー《裏口入門 ~ 受験犯罪の作法 ~ 》
にまとめて後日公開する予定です。
アルファベット(もしくはあいうえお)順で級長指命ですか?
A君は一番最初ですよね?Aだし。
いかにも鋭い仮説ですが、今回の設問では、後だし(質問者しか知り
えない条件)なので採用できません。
裏口には無関係ですが、つぎのような実例は存在します。
小学校の出席番号は、発達状況に合せて生年月日順で、中学高校では
ABC順、大学で五十音順のように変遷します。するといつも青木くん
が先頭で、和田くんは殿(しんがり)なのです。いろは順は逆ですが。
わたしは「出席番号が若いから遅刻する」と屁理屈をこねたところ、
進級の際に繰下げられた経験があります。それでも遅刻回数は減らず、
ついに中退してしまいましたが……。
なお、この設問はフィクションであり、該当校は実在しません。
裏口の手口も、ますます複雑で巧妙な進化を遂げているはずです。
回答者のみなさん、超難問シリーズ(#022)で再会しましょう。
1.鶏口牛後のパターンですね。「寧為鶏口無為牛後《史記-蘇秦伝》」
なかなか鋭い仮説ですが、今回の設問では、後だし(質問者しか知り
えない条件)なので採用できません。
刑事事件では「犯人しか知り得ない事実」が決め手ですが、Q&Aは
「質問者しか知り得ない設定」は禁じ手でしょう。
(安手のミステリーで手軽に乱用されるのは興ざめですね)
2.この回答は、正解の至近距離でしょうね。B氏が(校長か教頭に)
「かなり好成績で合格」と聞かされ、当てずっぽうに「見事11番で」
と告げたところ、実は5番以内で、級長に指名されてしまった……。
発表前に合否を伝えるのは、実力で合格した場合でも、ブローカーの
裏口工作が無駄ではなかったことを強調・潤色する手筋とみられます。
これを心理的な側面として、他に数学的な回答も期待していました。
たとえば、11人以上が同率首位(?)だった場合が考えられます。
ある出題が誤っていたので削除され、採点対象から外された場合に、
かなりの確率で起りうる現象ではないでしょうか。
ただし論理的に、わかりやすく証明するのは難しそうですね。
以下の考察は、はてなダイアリー《裏口入門 ~ 受験犯罪の作法 ~ 》
にまとめて後日公開する予定です。