突然ですが『エセ著作権事件簿』を出版します。著者は『オリンピックVS便乗商法』『知財部という仕事』『へんな商標?』等で知られる知財専門作家、友利昴さんです。シリーズ『過剰権利主張スタディーズ』の第一巻となります。

副題の「著作権ヤクザ・パクられ妄想・著作権厨・トレパク冤罪」が全てを言い表していますが、昨今、本当は法的には著作権が発生していないにも関わらず、あたかも発生しているかのように振る舞う「疑似著作権」の問題が顕在化してきています。

東京五輪エンブレム事件 無名のほら吹き! 東京五輪をツブしたイチャモン野郎の素性を暴く
プールの底のミッキーマウス事件 日本の小学生にトラウマを与えたディズニーのエセ教育的指導!
『崖の上のポニョ』事件 
宮崎駿が同じ曲を聴いている!驚愕のパクられ被害妄想
『中国塩政史の研究』事件 狂気! パクられ妄想を天皇陛下に直訴した暴走老人に塩を撒け!
チャイルドシート交通標語事件 5・7・5の標語で電通に19億円を要求
『マンション読本』事件 無慈悲! 謝罪した正直者に6000万円を要求して敗訴した女
コーヒーを飲む男性事件 トレースで60万円請求!ぼったくりストックフォト会社の敗訴
『どえらいモン大図鑑』事件 実録・エセ著作権への反論! 警告書が届いたらこう切り返せ!

本書ではその様な「エセ著作権」を主張した、言いがかり71事件の顛末・裁判例を徹底批評しています。

また著作権にまつわる誤解や対応法に関する複数のコラムを用意しています。

「無断引用禁止」というバカワード
・警告書を暴露したらどうなる?
・逆に名誉毀損で訴えたらどうなる?
・音楽界のエセ著作権事件簿
・ネット上でパクリ疑惑が寄せられたらどう対応すべきか

弊社パブリブは『いんちきおもちゃ大図鑑』や『中国遊園地大図鑑』『韓国アニメ大全』『韓国いんちきマンガ読本』など、著作権や海賊版、贋作に関連する本を沢山出版してきました。また発行人である編集者は予てからのパロディ愛好家かつ実践者でもあります。友利さんからは度々、助言やアドバイスを頂いており、二人の問題意識が結晶化されたのが、この『エセ著作権事件簿』と言えます。

合法かつ正当に表現するための知恵と勇気を身に着けよう!

過去に発生した「偽の著作権」によるトラブルが、いかに発生し、そしていかに撃退されていったかがよく分かります。著作権指南書としても参考になるはずです。理不尽な言い掛かり、筋違いなクレーム、ネットでの誤解による炎上などで悩まされてきた、全てのクリエーターに送りたい本です。

あまりにも膨大な事例が集まってしまい、四六版で544ページという鈍器レベルの大著になってしまいました。それでいながら2500円と割と安価な価格。コストパフォーマンスとしては抜群です。

現在最終ツメの作業をしており、無事問題なく進めば7月11日頃に店頭に並ぶ予定です。