はじめまして、STORESのバックエンドエンジニアのzakkyです。
2020年8月1日に入社しました。この記事を書いているのは9月下旬なので、約2ヶ月が経過した状態です。
弊社は2月頃から、COVID-19 の影響で全社的にリモート推奨となりました。2月から現在にいたるまで、我々はフルリモートで仕事をしています。
. . . そうです、私はフルリモート環境下での入社となったため、まだ社内の誰とも対面で会ったことが無いのです。 面接も全てオンライン通話で行ったため、オフィスにもまだ行ったことがありません。
この記事は、入社オンボーディングやチーム合流、実際の開発からデプロイに至るまで全てをフルリモートで経験した私の体験記です。
先に結論を書くと、「驚くほど支障なく開発に入れた」というのが率直な感想になります。
入社前のやりとり
入社まであと10日を待つところ、私のもとにheyの人事担当から一通のメールが届きました。
このメールが届いた7/21は全国的にCOVID-19の感染が拡大しており、感染リスクを最小限にするためにフルリモートで入社手続きを進めることになるかも…という話は既に人事の方としていたので、それほど大きな驚きはありませんでした。
heyの人事・労務・総務など、バックオフィスの皆様のご尽力と手厚いサポートにより、入社にまつわる書面のやりとりや手続きは、特にトラブルもなく非常にスムーズにいきました。
この点は感謝してもしきれないです。heyという組織の骨太さを感じた瞬間でした。
襲い来る不安
私が配属されたのはバックエンド開発グループですが、フルリモートでのメンバー受け入れは史上初とのことでした(まあそうですよね)
前職では3月からリモートで仕事をしていたため、私自身はリモートワークの経験は半年ほどありました。
しかし、それは対面で濃密にコミュニケーションを取ったうえでのリモート移行でしかありません。
いわば「信頼残高」がある上でのリモートワークであり、今回のようにゼロから信頼を積み上げていくというフェーズでのリモートワークは不安でいっぱいでした。
「チームの人たちとちゃんとやっていけるのだろうか…」
「ちゃんと開発のタスクをこなせるだろうか…」
「そもそも仲間として受け入れてくれるだろうか…」
そんな不安を抱きながら、入社日を迎えました。
大丈夫だ、問題ない
振り返ると、私が抱いていた不安は主に以下の4つでした。
- チームへの溶け込み
誰とも対面で話したことがないけど上手くコミュニケーションを取れるだろうか?
- 価値貢献
バリューを出すまでの時間がどうしても長くかかるのではないか?
- 信頼構築
自分という人間を信頼してもらうのに苦労するのではないか?
- 相談/質問相手の確保
困ったときは誰に何を質問すればよいか?誰を頼るべきなのか?
入社して2ヶ月が経った今、上記の不安はほとんど無くなりました。
入社初日、手厚い歓迎
8/3(月)が私の初出社日でした。会社に購入してもらったMacbook Pro(13インチ メモリ32GB)とMac純正キーボード&マウスを前に、自宅からGoogle Meetへ繋いで人事・総務・労務の方達と入社手続きを進めていきます。
完全ペーパーレスでの入社体験はあまりにも快適で、heyのバックオフィスの方々のありがたみを強く感じました(いつもありがとうございます!)
一通りの手続きを終えた後、Slackの全体チャンネルに「入社しました!」という初投稿を恐る恐る行いました。
「投稿したけどだれか見てくれるかな…」
暖かい歓迎スタンプが所属部署以外の方からもどんどん押されていくのを見て「あっ…自分はここにいてもいいんだな…」と冗談抜きで感じました笑
Discordを使ったコミュニケーションの促進
新入社員に立ちはだかる大きな壁、それは人間関係の構築。
オフィスに出社しているならば、すれ違いざまの挨拶やランチのお誘いなど、色んなタイミングで親睦を深めることができます。
しかし、自宅でフルリモートという環境だとそうした「場」を利用できません。
そこでSTORESではDiscordというボイスチャットツールを使い、日常的なコミュニケーションを促進しています。
オンライン環境での雑談やちょっとした相談をDiscordで行えるので、一人で悶々と詰まって苦しむ…ということが無くなります。
なお、Discordは基本的にボイスチャットとスクリーン共有機能を使っており、テキストでのやりとりはSlackに集約しています。
Slackでは原則としてパブリックチャンネルでのやりとりのみとし、DMを用いたクローズなやりとりは行わないようにすることで、情報の透明性を保っています。
新入社員用のSlackチャンネルの存在
新入社員に立ちはだかる第二の壁、それは「誰に何を聞けばいいのか分からない」というもの。
私も何度か転職をしていますが、こればかりは解決策は「時間をかけて慣れる」しかありませんでした。
heyではありがたいことに、誰に聞くのが正解を考えるコストを最小限にするために、新入社員がなんでも聞けるチャンネルを作ってくれています。
このチャンネルのおかげで↑みたいな質問をしても、「は?そんなの自分で調べなよ」と言われて苦い思いをすることは無くなります(そんなコミュニケーションをする人はheyにはそもそもいませんが)
esaやGitHubへの情報の集約
新入社員に立ちはだかる第三の壁、それは「ドキュメントが無く、既存機能の仕様把握が難しい」というもの。
STORESでは開発タスクの管理ツールとして、主に GitHub, esa を用いています。
下記画像のように、開発タスクはGitHubのIssueを作って可視化しています。
(穴埋め状態で何もわからないですが、雰囲気をつかんでもらえればと思います笑)
STORESではデザイナーやPMとエンジニアが一緒になって、具体的な仕様検討を行いますが、使用検討の経緯や結論はesaにドキュメントとして残すようにしています。
(esaとは、誰でも気軽に記事の投稿と編集が可能なドキュメント管理ツールです )
私も入社して2週間後にスクラムチームに入りましたが、過去のGitHubのIssueやesaに書かれている記載を読むことでスムーズに機能開発に着手できました。
また、スクラムチームのメンバーがメンターとして付いてくれたため、「何か困ったらこの人に聞けば良い」という安心感を得られたのも大きかったです。
こうした、新メンバーの初速を上げるような仕組みが整っていたため、特に大きなつまずきも無く開発を進めてこれた2ヶ月でした。
おわりに
私が入社前に抱いていた不安は、今では杞憂だったと言えます。
- チームへの溶け込み
=> 開発チームのみならず、全社をあげてバックアップしてくれる仕組みがある。SlackとDiscordといったツールでのやりとりも活発。
- 価値貢献
=> メンターがついてくれるし、過去の検討経緯がドキュメントでまとまっているのでキャッチアップがしやすい
- 信頼構築
=> そもそもheyの人はコミュニケーションを取りやすい人が多い。新しいメンバーを歓迎しようという意識を全社から感じる(ようこそ系のイベントは他にもあります)
- 相談/質問相手の確保
=> なんでも聞けるSlackチャンネルの存在やメンター制度、気軽に話せるDiscordのおかげで相談/質問相手に困ることはない
以上のように、STORESではフルリモートで入社するメンバーでも安心して開発にジョインできる環境があります!
本稿の執筆時点(2020/09/29)では、新入社員は入社日に出社できるようになりましたが、基本的に普段の仕事はリモートで行うので、今後もこのリモート対応環境は継続していくと思われます。
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