[ PRESS RELEASE ] |
2005-0100
2005年6月30日
富士通株式会社 |
「非接触型手のひら静脈認証装置」ビジネスをワールドワイドに展開
〜世界市場でのデファクトスタンダード確立を目指す〜
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当社はこのほど、「非接触型手のひら静脈認証装置」のワールドワイドでのビジネス展開を開始します。世界の高セキュリティ市場でのデファクトスタンダード確立を目指し、米州、欧州、アジアで現地関係会社と連携して強力にビジネスを推進してまいります。本年7月より現地での販売を開始し、今後順次対象地域を拡大していきます。
現在、世界的に、行政機関、民間企業、さらには個人レベルまで、偽造やなりすましが困難な高度なセキュリティへの要求が高まっています。
非接触型手のひら静脈認証方式は、「体内情報であるため偽造が困難」「外部条件の影響を受けにくいため、高い適用率を実現」「非接触であるため、利用者の抵抗感が少ない」という特長があり、従来の「指紋認証」など他の生体認証方式が抱えていた諸課題を解決するとともに、他人受入率(注1)0.00008%以下 本人拒否率(注2)0.01%というトップレベルの高いセキュリティを確保しており、今後世界的に需要拡大が見込まれると考えております。
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当社は、本年3月に独ハノーバー市で開催された国際情報通信技術見本市CeBITで「非接触型手のひら静脈認証装置」を出展し、来場者から大きな注目を浴びるとともに、その優れた性能に高い評価を頂きました。また世界的に、行政機関、民間企業、さらには個人レベルまで、偽造やなりすましが困難な高度なセキュリティへの要求が高まっており、先行実施したマーケティングリサーチの結果からも、日本国内同様、ワールドワイドでも、他方式にない特長を持つ「非接触型手のひら静脈認証装置」への期待感は高く、今後需要拡大が見込まれると考えております。
こうした状況を踏まえ、当社は、「非接触型手のひら静脈認証装置」ビジネスをワールドワイドに展開し、世界のセキュリティ市場でのデファクトスタンダード確立を目指します。具体的には、本年7月より、米州、欧州、アジアにおいて、以下の現地関係会社を中心にビジネスを開始し、今後順次販売地域を拡大してまいります。
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米州 | 富士通コンピュータ・プロダクツ・オブ・アメリカ(FCPA) |
欧州 | 富士通ヨーロッパ(FEL) |
アジア | アセアン諸国 | 富士通アジアPTEグループ(FAPL) |
韓国 | 富士通コリア(FKL) |
台湾 | 台湾富士通股分有限公司(FTL) |
また、同装置を活用したSIビジネスをサポートするため、富士通サービス・フィンランド社のログイン認証ミドルウェア「mPollux」(注3)のグローバル展開もあわせて行う予定です。
当社は、同装置について、日本では2004年7月の販売開始以来、これまで約5,000台の販売実績があります。今後は、同装置の小型版を販売する予定であり、これについてもワールドワイドの展開を行います。小型化によりさらに市場が拡がり、将来的にはパソコン・携帯電話といったコンシューマー機器への搭載に加え、自動車、住宅分野などへの応用を目指します。
なお、今後3年間でワールドワイドにおいて800億円の受注を目指します。
【「非接触型手のひら静脈認証装置」の特長】
体内情報であるため偽造が困難
「手のひら静脈」は体内情報であり、偽造が困難です。また指や手の甲に比べ、複雑かつ安定しており、他人受入率0.00008%以下 本人拒否率0.01%という高い認証精度と合わせて、高信頼のセキュリティを実現しています。
外部条件の影響を受けにくいため、高い適用率を実現
指紋では表面の磨耗や乾燥、虹彩では目の大小などにより、登録・照合が出来ないことがありますが、「非接触型手のひら静脈認証装置」は、こうした外部条件の影響を受けにくいため、高い適用率を実現しています。
なお当社では、7万人14万手での静脈データサンプルを収集し、認証精度と適用率の検証を行いました。このサンプルで適用できなかったケースはこれまでなく、適用率の高さが実証されています。
非接触であるため、利用者の抵抗感が少ない
衛生的であるとともに、自然な操作性を実現しています。これにより利用者の心理的な抵抗感が少ないものとなっています。
【商標について】
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
- (注1)他人受入率:
- 他人を本人と誤って認識する割合。
- (注2)本人拒否率:
- 本人を本人として正しく認識しない割合。
- (注3)mPollux:
- 富士通サービス・フィンランド社開発によるログイン認証ミドルウェアであり、6種類以上の様々な認証機能を提供。
関連リンク
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