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まだまだふしあな

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灼熱の夏だったがカレンダーがめくられ、暦の上ではとりあえず秋スタート。。といっても当分は夏のままだろう。。
それでも単車はこんな感じで相も変わらず土の上がいい(いつもいつも走ってるわけじゃないけど)。
一人で山に入っていくのはいつも通りの楽しみ方だが、旧友と二人で喋りながら(インカム)林道を走るとまた楽しみが違って面白さが増す。

その友達といっしょに昔かなりのめり込んで遊んだのがラジコンカー。
エンジンカーをメインにやっていたが、モーター車も少しやっていた。
聞くと今も数台保存してるというので、また走らせる機会があればまたいつか遊ぼうか。

といういきさつで久しぶりにガサゴソと仕舞いこんだガラクタ箱を開けて探してみると、数台出てきた。

当時人気だったものもあれば、モノは良いのに不遇なモデルもある。バイクでもよくあること。
誰も見向きもしないモデルを店でたまたま手に取ったときに琴線に触れて試しに購入し1台作り、たちまち気に入ったのでスペアパーツとして追加でもう一つ買ったほどの車体が出てきた。

その主要箇所を分解整備しながら何十年も前のことをいろいろ思い出し、仕事が終わってからめいめい集まってきたいつもの仲間たち、今はどうしているのかと色んな顔が浮かぶ。
そして当時からうまく調整できなかったデフギアの箇所にきて、そういえば当時からゴリ感が解消できないと悩んでたっけ....と、それすら懐かしく何度もギアをゴリリ...と回して感触を懐かしむ。
まだまだふしあな_d0207730_05172665.jpg

ひとつひとつ分解して拭いていき、もう一度組み直していく。バイクや車といっしょだがパソコンのキーボードを片付けたエリアでできてしまうのが小さな車の良いところ。小さいイモネジや1/8インチのボール類が行方不明にならないようにトレイに隔離し、それを1週間ほどひっくり返さぬよう置き場所も確保したり、変わりない作法も思い出してニヤニヤしてしまう。

シンプルな仕組みのリアドライブのみのモデルなので駆動系に使うベアリングは4つしかない。それをひとつひとつチェックしていくと...

なんとそのうちのひとつがご臨終していた。デフギアはギアといってもボールを使用するタイプで、スラストからプレッシャーを受ける箇所にもベアリングがあり、それは通常前進駆動していればメインシャフトといっしょにハウジングごと回る為にハブベアリング(メインシャフトベアリング)のように常に高速で負荷を受け回転している箇所ではない。しかしここが盲点で常にスラスト側から与圧を受け持つ箇所。ある特定の角度で少し荷重をかけながら回すと、何度も指先で感じたあのゴリ感が再現された。

ここだったのか...。(ボールやプレートから発生していると思い込んでいた)

通常は名前の通り完全にスラストベアリングという形状のベアリングを使用するが、このモデルではウン十年も前にとっととラジアルベアリングを使用するというこの箇所だけ先進的だったが、荷重の受ける方向が本来とは違うのでチェックでは思い込みも相まって見落としたりしていたのかもしれない。それに気づけたのが今(笑)。もうどれだけ目ん玉がきよっさんになったか。。。


少しはやる気持ちを抑えつつ自分レベル(わりと低い)での丁寧な脱脂をし、グリスを爪楊枝の先にちょん、ちょん、とチミチミとくみつけていくが、、眼鏡を数えきれないくらいつけたり外したりして...そっちのほうが忙しい。

まだまだふしあな_d0207730_05565503.jpg
そして各部クリアランスを思い出しながら仮組し、チェック、そして本組みしていく。。
スルスルとスムースに回るデフギアを指先で感じられたときは小躍りしてしまうほど嬉しく、また原因を長い間特定できなかったことが恥ずかしい。自分はできている、わかっている、という慢心のせいでもあるな(いや、もう1000%それしかない)と、自分の浅さをこんなところで痛感することになった。

もしかすると写真のことでもそういう面が出ているのかもしれないなぁ...(いや、きっともっと沢山出ていると強く思うw)
気づかないのではなく自分で気づけなくしているかもしれないことを、忘れないでおかねば。と思わせてくれた小さいがとても大きな出来事。

その後、メカを仮組して少し動作させてみる。モーター音とサーボの機械音も懐かしく楽しくなる。
コースに行って思い切り走らせるのはなかなかできないが、今回の作業のようにひとつひとつ仕組みやその造りの思想などを想像したり考えながら作業している時間がホントに楽しい。
ひょっとすると走らせるより楽しいのかも、、それも昔からだ。






  



# by shonencamera | 2024-09-02 06:26 | 徒然事 | Comments(0)

カブ110 リアサス交換 装着前にする大事なこと

カブのリアサス。

オーナーなら恐らく真っ先に交換したい部品のトップ3に入るものだろう。
そう思いつつも半分以上の人がいつの間にか特になんとも思わなくなる部位でもある。

ところがセローのリアサスをOHしてふと思いついた。
カブも今やっとくか、これがいい機会かも、と。


で、これ。カヤバの単車サス販売が無くなり、今はYSSが流行っているようだがキタコにした。
たぶんどっちでもそう変わらない。変わるんだろうが、、どっちでもいい。

ザーッと一通り調べてみたが、バネの色と本体の色くらいしか組み合わせができないモノなのに、このパーツはアフターパーツとなると本当に色が下品でこれ見よがしに「替えました!」というものばかり。対象がカブらしくメッキバージョンもあったが、全体全てをメッキするというメッキッキ仕様。。誰だデザインし、それをOKしたヤツは。YSSも色の組み合わせのチンドン屋状態は変わらない。そもそも昭和からこの辺りはあんまり変わらない。

純正のように上下化粧カバーでスプリングを見えなくするというタイプを今まで見たことが無い。(ここだろ、狙うべきは)
え?変えてるの? だけど、リアを押すと シュンゴ、シュンゴ、、と明らかに違う!効いている!良さそうだ。

これを望むが、おそらくカブにすら乗れなくなるまで生きたとしても出ることはないだろう(出してみろ、買い直すから)。


さあ、現物。

カブ110 リアサス交換 装着前にする大事なこと_d0207730_23151084.jpg
色はこれが在庫ありだったので妥協した。しょうがない。。
プリロード調整がカム式5段階、かと思ったらまさかの「無段階」だった。。。あーあ、バカか?誰だ、設計者は。
モノショックならしょうがないが、こんな小排気量車の古典2本サスに無段階など意味不明で頭が悪すぎる。

しょうがないので最初の手間をかける。

カブ110 リアサス交換 装着前にする大事なこと_d0207730_23185823.jpg
まずロックナットをエンドまで緩めて調整ナットの間に隙間を作る。グリスが一切ついていないので無理をしない(かじる)。
調整ナットの方を締める方向に数周手でこのくらいまで回す(ここでも工具を使って最強まで縮めない)。
そしてネジ山が見える隙間にグリスを少量塗り込む。ぐるりと全周。これが第一段階。

次にいったん、調整ナットをロックナット位置まで全緩め(プリロード最弱)する。(ここで調整ネジ山にグリスがしっかりといきわたる)
その後もう一回、スプリングの内側、調整ナットの上部のネジが見えている部位一周にグリスを塗る。
ここではキレイに塗らなくても次の工程でならされるので点々づけで良い(字で書くとわかりにくい、やったらすぐに合点がいく)


カブ110 リアサス交換 装着前にする大事なこと_d0207730_23283292.jpg
そうすると、もう素手で最強までプリロードをかけることができる。グリスアップされたのでスルスルと回るはずだ。
これだけネジ山がもろ見えになるので、もう一度しっかりとグリスアップする。余分なグリスをふき取ったら・・・

あとは体重や走りに応じて好みのプリロードにする。

ナット類がアルミなのでこれをやっておかないとあっという間にかじって固着する。粉をふき、もはや回らなくなる。
それが想像できたのでこれをやる。 


だけど・・・ 

誰や、無段階でOKしたヤツ!!! と2本やり終わってもう一度思う。

先にも書いたように、5段階のカム式 ならば、こんな無駄なことしないで済む。カム式なら10年触ったことなくサッビサビになってても、レンチ一本あったらガコン!と一発目にすごい音して回ったらそれで調整ができるし、左右のばらつきもよほどのバカがやらない限り間違うことはない。

なので、このサスをひとことでいえば「アホ」だ。もちろんサスに罪はなく、作ったヤツ、図面をOKしたヤツ全員がアホなのだが。
だがしかしこの型式にはこれが合うらしいのでこれもまた「しょうがない」。


でもしょうがない、気に入らんのでなんもしない、というのはもっとアホなので、やるべきことをやって、それから装着する。


でも特にやっぱり「あぁ、効いてるわ、よしよし」という以外の感情は湧かないんだろうな。
あとは耐久性。サビがどれくらいでつくか、でもう一度ムカつくかもしれない。すぐにサスが抜けたらもっと腹立つだろうが。

純正品質のすごさで中身をしっかり作ってくれたらいいんだけどね。
純正は中身はスカスカで、外品は外見が・・・、という水と油のようないつまでも混じることはないお話でした。






  

# by shonencamera | 2024-08-30 23:46 | 単車系 | Comments(0)


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by shonencamera

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at 2024-09-02 06:26

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