ニフティ、ツイッターと連動したリアルタイム疑似視聴動向表示アプリ「みるぞう」提供開始
2011/10/28 12:00
ニフティは2011年10月27日、ミニブログ【ツイッター(Twitter)】と連動する形で、テレビ番組において「今、どの番組が何の話題で盛り上がっているのか」がひと目で分かるテレビ番組表Androidアプリケーション「みるぞう」の提供を開始したと発表した。料金は無料。公開当初は関東1都6県のテレビ局(地上波、BS(WOWOW、スター・チャンネルを除く))を対象としているが、来春には全国対応拡大を予定。また同時期にはiOS(iPhone)向けへの提供も開始予定。Android 2.2以降が搭載されているAndroid端末向け(来春以降はiOS 4.1以降が搭載されているiPhone 4/4Sも追加)(【発表リリース】、【「みるぞう」Androidアプリケーションダウンロードサイト】)。
↑ 「みるぞう」画像イメージ。左は各番組表と、盛り上がりの度合いを色の濃さで表示しているところ。右は各番組のボタンを押すことで表示される、で「盛り上がり度」を構成しているツイートの具体的タイムライン
今回公開された「みるぞう」は、ニフティ独自のTwitter解析エンジン(過去に他アプリで実働した解析技術。「みるぞう」では番組と直接関連性の弱いツイートの除外、番組と関連性の強いハッシュタグの抽出などを行い、より精度の高い番組関連ツイートを取得している)により、ツイート(ツイッターによる書き込み)を分析し、盛り上がっているテレビ番組を「4段階」(濃いオレンジほど盛り上がっている)に色付けして、わかりやすく表示するアプリケーション。
色の濃さで今現在、最も話題になっている番組をひと目で確認することができるため、どの番組を見るか迷っているときなどに利用できる(レンタルショップや本屋などのレジで良く見かける「今の売れ筋トップテン」のようなもの)。さらに同じ番組を見ている人のツイートを(番組の概要を表示しているボタンを押すことで)確認できる「番組タイムライン」機能を用意しているため、スポーツ観戦、ドラマや映画の盛り上がるシーンなど、他の視聴者と同じ空間にいるかのような雰囲気を手元で楽しむことが可能となる(ツイートが多い=盛り上がり度が大きくなる=タイムラインの速度が上がる)。
↑ ハッシュタグの追加画面(左)と、ツイート投稿画面(右)
今回ニフティが提供するサービス「みるぞう」では、インターネット上にあるツイートを利用することで、視聴率とは異なる視点で盛り上がっている番組、注目を集めている番組、面白い番組が発見できるのではないかと考え、本アプリケーションの提供を決めたとしている。
今件アプリはスマートフォン上での利用が前提。そのため「横になりながら」「こたつに入りながら」など、いわゆる「ながら視聴」におけるテレビ視聴のお供として、有益なツールとなりうる。単純に「現時点で話題を集めている番組の確認」だけでなく、その話題性の高さ・低さを構成しているツイート(おしゃべり)をのぞき見て、どのような意見が交わされているか、ポイントなのかなどが確認でき、さらに個々のツイートに対して(自分もツイッター上のアカウントを持っていれば、連携アプリの利用を承認することで)返信や引用、リツイートもできる仕組みを搭載しており、「飛び入り参加」的なことも可能となっている。
↑ タイムラインから任意のツイートを拾い、返信やリツイートなども可能(アプリ連動許諾が必要)
チェックをした限りでは、現時点では放送中の番組名と連動しているハッシュタグ、及び局自身のタグをメインにチェックして「人気度」を確認しているようで、ハッシュタグ無しの番組名のみでは「視聴」にはカウントされていない様子。必然的に純粋な視聴率や、携帯端末利用者で「ながら視聴」をしている人とはズレが生じる「盛り上がり度」の表示となる(今後このロジックは変更される可能性がある。あるいは「盛り上がり度」の算出は、表示されているタイムライン上のツイートだけではないのかもしれない)。
とはいえ、普段ならごく限られた人にしか閲覧できないデータを、リアルタイムで誰でも自由に見られるのは、非常に有意義。そしてテレビ視聴に大きな付加価値を与えるものとなる。また、【テレビと相性の良いケータイ検索・目当ては「タレント」と「お店」】や【グリーとディーエヌエーによるテレビCMの多さの「なぜ」を考えてみる】などにもあるように、元々モバイル端末とテレビは相性が良く、そしてツイッターはモバイル端末経由で使われることが多いサービスとして知られている。
リリースに記載の通り今「みるぞう」はスマートフォン向け「サイト」としても【提供されている】が、パソコン経由でも閲覧可能なのもポイントが高い。今後新しいテレビ視聴のスタイルとして、面白い動きを見せるかもしれない。
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