音楽に哲学を

~日本のみならず国境を超えた音楽哲学がそこに~

【考察】Perfume/Cosmic Treat 踊る僕・宇宙船の意味とは?歌詞を通して哲学的に徹底解説!

諸君、ごきげんよう。

 

我は音楽を哲学的に考え思考する

メロディウスである。

 

今回は

Perfume
Cosmic Treat

について哲学的に考察していく。

 

 

Perfume「Cosmic Treat」MV

www.youtube.com

Cosmic Treatの歌詞

Get ready to blast off, 
feel the funky beat Join 
the interstellar party, 
it's a cosmic treat 
So melodies in the air, 
sounds spinning around 
Play that space funk, 
it's a cosmic treat
暗闇に浮かぶ
この宇宙船上も下もない街で
In the cosmic ray, 
where the shadows play
We dance all night 
無重力でキミと
踊る僕のサーチライト
Get ready to blast off, 
feel the funky beat 
Join the interstellar party, 
it's a cosmic treat 
So melodies in the air, 
sounds spinning around 
Play that space funk, 
it's a cosmic treat
虹色に浮かぶ
この宇宙船超えるのはそう天の川
In the cosmic ray, 
where the shadows play
We dance all night 
無重力でキミと
踊る僕はサテライト
Get ready to blast off, 
feel the funky beat 
Join the interstellar party, 
it's a cosmic treat 
So melodies in the air, 
sounds spinning around 
Play that space funk, 
it's a cosmic treat
Get ready to blast off, 
feel the funky beat 
Join the interstellar party, 
it's a cosmic treat 
So melodies in the air, 
sounds spinning around 
Play that space funk, 
it's a cosmic treat
Get ready to blast off, 
feel the funky beat 
Join the interstellar party, 
it's a cosmic treat 
So melodies in the air, 
sounds spinning around 
Play that space funk, 
it's a cosmic treat

序論 宇宙船のダンスと存在の問い

この歌は、単なる宇宙旅行の楽しさを

歌うのではなく、

重力を超えた場所での

「存在とは何か」という問いを暗示している。

 

ハイデガーは「我々は存在の謎に

投げ込まれた存在である」と語ったが、

ここで歌われる「宇宙船」はまさに、

そのような未知の空間に投げ込まれた

存在のメタファーだ。

 

我々が日常という重力から

解放されるとき、

そこには新たな存在の様式が現れる。

 

第一章  「浮遊する音」と無重力の快楽

「メロディが宙に舞い、音が回転する」

という表現は、

存在の解放と浮遊感を象徴する。

 

プラトンの『国家』における

「イデア界」と現象界の二元論を

連想させるように、

ここでの音は現実の束縛を超えた

純粋な快楽のイメージを描く。

 

無重力で踊るという行為は、

カントが語る「崇高」

すべての概念を超えた経験に通じる。

 

無重力の中では、

上も下も消失し、

人間は自由に自らの身体と感覚を楽しむ。

 

 

第二章 天の川を越えるとは何か:超越の哲学

「天の川を越える」という詩句は、

宇宙的スケールでの超越を示唆する。

 

カール・ヤスパースが語った

「超越者」とは、

我々が決して把握できないが、

それを通して存在を経験する対象だ。

 

この歌の中で、

天の川を超えるという行為は、

単なる空間的移動ではなく、

精神的・存在論的な超越のメタファーである。

 

我々が内なる限界を超えたとき、

新たな世界が開かれる。

 

第三章 無重力の愛とサーチライトの視座

「無重力でキミと踊る僕はサテライト」

という表現には、

孤独な存在が他者との関係を通じて

自己を見出すという哲学的テーマが潜んでいる。

 

サルトルは「他者とは地獄である」と述べたが、

同時に他者は自己の存在を照らし出す光でもある。

 

サーチライトのように、

他者を見つめながら自分自身をも

発見すること、それがこの歌の愛の形態だ。

 

第四章  「コズミック・ビート」と刹那の歓喜

「Get ready to blast off, feel the funky beat」

というフレーズには、

時間の刹那性への賛美が込められている。

 

ニーチェの「永劫回帰」の思想を

思い出してほしい。

 

我々は同じ瞬間を無限に繰り返すが、

 

その瞬間を歓喜とともに

受け入れなければならない。

 

この宇宙のビートの中で踊ることは、

まさに永遠を肯定することに他ならない。

 

 

結論 宇宙的遊戯と存在の可能性

『Cosmic Treat』は、

単なる音楽的な快楽を超えて、

存在論的問いを投げかける作品だ。

 

宇宙という無限の空間で、

重力という日常の束縛から

解き放たれた存在は、

他者との関係を通じて自己を再発見する。

 

そして、その刹那の中に

永遠を見出し、踊り続ける。

 

このような「宇宙的遊戯」こそが、

我々の存在の可能性を

示唆しているのではないだろうか。

 

プラトンが語った

「音楽の魂が宇宙を動かす」という言葉は、

この作品を通じて新たな光を帯びる。

 

こうして、『Cosmic Treat』は

哲学的視点から解釈されることで、

単なる娯楽の枠を超えた深い意味を帯びる。

 

我々は音楽という形で宇宙と接続し、

無限の存在を感じるのだ。

 

※すべてはメロディウスの趣味内での解釈となっておりますのでご了承ください。

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