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初代iPodそっくりで懐かしさ爆発の音楽プレーヤー「Tangara」
2024年2月20日 12:26
海外のクラウドファンディングサイトCROWDSUPPLYにおいて、初代iPodを彷彿とさせる音楽プレーヤー「Tangara」が出資を募っている。製品を入手するための必要出資額は249ドル(約3万8,000円)で、製品出荷は9月14日を予定している。
本体上部に160×128ドット/18bitカラー表示対応の1.8型TFT液晶、下部に直径1.6インチ(約40.6mm)の静電容量式のタッチホイールを装備し、初代iPodを彷彿とさせるフォルムが特徴。製品情報にも「2000年初頭にあなたが所持したかった音楽プレーヤー」としている。
内部にはERMハプティックモーターも内蔵されており、操作時に快適で絶妙なフィードバックを提供するという。ここまでくるとそのタッチホイールがアイデンティティかと思いきや、「気にいらない場合は長押しでナビゲーションできるほか、完全無効にしてサイドボタンだけでの操作もできる」という。
また、オープンソースでユーザーが自由に開発できるようになっているのも特徴で、UIと再生コントロールについてはLuaスクリプトを使用するため、拡張したり音楽の楽しみ方に合わせてカスタマイズできる。
さらに、ファームウェア部分はESP-IDFフレームワークを用いてC++で記述されているため、上級者であればオーディオコーデックの追加やWi-Fiスニファーまで実装できるだろうとしている。電源管理/USB接続のコントローラには、Microchipの「SAMD21」を採用し、開発時はESP32をフラッシュするためのUSB-to-UARTブリッジとして動作するため、バグのあるファームウェアをテストする際もブリックしにくいという。
ケースは四隅のネジだけで組み立てられているが、これはCNC加工および3Dプリントの両方に配慮して設計されているためだという。関連設計ファイルはFreeCADのプロジェクトとして公開されているため、自由にカスタマイズできる。
プロセッサは「ESP32-WROVER-E」を採用。オーディオ部に関してDACは「WM8523」、アンプは「INA1620」を採用。現在のファームウェアでは44.1kHz/48kHzの16bitオーディオをサポートしているが、DAC自体は最大192kHz/24bitに対応。THD+Nは0.03%未満、SNRは106dB。コーデックとしてはWAV、MP3、FLAC、Opus、Vorbisをサポート
音声出力は3.5mmステレオミニジャックで、250Ωで200mW、32Ωで~150mWを供給できる。また、Bluetoothも対応(現時点ではSBCのみ)する。音楽保存用のストレージは内蔵されておらず、SDカードを利用、最大2TBまで対応できる。
バッテリは2,200mAhで、駆動時間は20時間。本体サイズは約57.4×101×22mm、重量は150g。