NETGEAR、個人/中小企業向けNAS「ReadyNAS」を国内投入
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ReadyNAS NV+ |
11月29日 発表
価格:オープンプライス
米NETGEARは29日、個人/中小企業向けの高性能NAS「ReadyNAS」2機種を同日より国内販売すると発表した。
発売されるのはボックス型の「ReadyNAS NV+」と1Uラックマウント型の「ReadyNAS 1100」。いずれも4台のシリアルATA HDDを内蔵可能で、前者はHDDなし、250GB×4、500GB×4の3モデル、後者は500GB×4と750GB×4の2モデルを用意。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は順に99,800円、148,000円、228,000円、328,000円、428,000円前後となる見込み。保証期間は5年間で、HDD内蔵モデルはHDDも保証対象となる。
前面のパネルを開けると、HDDベイにアクセスできる。ホットスワップに対応 | 1UタイプのReadyNAS 1100 | バッファローのTeraStation Pro II(米国でのモデル名)との機能比較 |
ReadyNASはもともとInfraNTの製品で、InfraNTの代理店によりすでに国内でも販売されていたが、5月にNETGEARがInfraNTを買収したことで、現在はNETGEARブランドの製品となっている。
その特徴は、HDDを増設するごとに自動的にRAIDレベルを最適に設定する「X-RAID」機能、ハードウェアによるRAIDの高速処理、ホットスワップ、スナップショット対応などが挙げられる。詳細については、過去に掲載したレビューを参照いただきたい。
今回の発表に合わせ、同社代表取締役会長兼最高経営責任者のパトリック・ロー氏が来日し、同社の現状などについて説明した。
同社は創業11年の比較的若い企業だが、米国で第3位のネットワーク関連製品企業に成長した。ロー氏は、成功の要因の1つは家庭と中小企業にターゲットを絞って製品展開を行なってきたことにあるという。
競合他社が世界に約50万社あるという大企業にフォーカスする中、昨今の成長が著しい5億社の中小企業と30億の個人ユーザーに向けた製品を開発することで、同社は過去10年間、平均30%近い成長を遂げた。
同社の地域別売上高で日本を含むアジアパシフィック地域は約10%と、欧米に比べるとかなり小規模だが、ロー氏はアジアパシフィック地域は今後10年で最大の市場になるとみており、今後この地域での販売活動により注力していくという。
代表取締役会長兼最高経営責任者のパトリック・ロー氏 | Ethernetスイッチのシェアは世界1位 | 無線LAN製品のシェアは世界2位。競合が低迷する中、着実にシェアを伸ばしている |
その戦略の一環として、現在の日本支社を2008年中に株式会社化し、販売体制を強化する。その足がかりとなるのが、今回のReadyNASの国内投入だ。
日本支社社長のディビッド・デン氏によると、国内での売上は7割が法人で、個人は3割と法人販売が強い。同社では、ReadyNASを、従来2万ドルクラスの大企業向け製品に搭載されていた機能を中小企業向けの価格で実現した製品としている。
今回は欧米市場に続く形での国内発売となったが、開発部隊を米国から台湾に移すほか、国内市場の要求を本社にフィードバックすることで、今後は日本向け製品の開発や、欧米との同時発売を目指していくという。
サービスについては、ReadyNASの5年保証以外にも、一部の製品では無期限/無制限のライフタイム保証を開始し、フリーダイヤルによる365日の電話保証、代替品先送りによる修理対応を3月末までの登録ユーザーに無償提供するなど、“業界最強”と自負するサポート体制で臨む。
また、個人市場においても2008年度中にシェア5位を目指すとの意気込みを示した。
日本支社社長のディビッド・デン氏 | 国内での営業体制を大幅強化 | 2008年の製品ロードマップ |
□NETGEARのホームページ
http://www.netgear.jp/
□ニュースリリース
http://www.netgear.jp/supportInfo/NewsList/98.html
http://www.netgear.jp/supportInfo/NewsList/97.html
□製品情報
http://www.netgear.jp/products/business/nas
□関連記事
【8月9日】InfraNT「ReadyNAS NV+」レビュー
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/0809/readynas.htm
(2007年11月29日)
[Reported by [email protected]]