スマホの進化とともに、通信環境も日々進化を遂げている。特に注目を集めているのが、高速・大容量・低遅延を特徴とする5Gだ。高画質な動画視聴など、私たちの生活をより便利で豊かなものにすると期待されているが、実際のユーザーは、5Gについてどう捉えているのだろうか。まずは5Gの利用状況から見ていこう。
5Gスマホの普及状況は約8割!5G料金プランのキャリアユーザーは7割以上
オリコンは、12月2日に発表した「2024年 オリコン顧客満足度®調査 携帯キャリア/キャリア格安ブランド」ランキングの調査対象者10,367名(携帯キャリア:8,464名/キャリア格安ブランド:1,903名)に別途聴取、集計した利用実態データを発表した。
まず、5G対応スマートフォンの普及状況は、携帯キャリア利用者の83.7%、キャリア格安ブランド利用者の76.1%が5G対応端末を使用している。特に携帯キャリア利用者の普及率が高いのは、5Gサービスの先行展開や、端末の選択肢の多さが影響していると考えられる。キャリア格安ブランドでも4分の3以上の利用者が5G対応端末を使用しており、5Gへの移行が着実に進んでいるようだ。
利用者の料金プランはどうだろうか。携帯キャリア利用者の中で、データ使い放題(無制限)プランを利用している人の割合は49.1%。つまり、約半数の利用者がデータ通信量を気にすることなくスマホを使用していることになる。さらに5G料金プランの契約状況を見てみると、5G対応端末を使用している携帯キャリア利用者のうち、72.6%が5G料金プランを契約し、自動で5Gを利用していると回答。多くのユーザーが5Gの恩恵を日常的に受けているようだ。
5Gのデータ通信のつながりやすさは7割以上が実感
5Gの普及に伴って気になるのがデータ通信のつながりやすさ。調査結果によると、5G料金プランを契約し自動で5Gを利用している人の75.3%が、データ通信が「つながりやすい」と感じていることが判明している。
一方で、5G料金プランを契約していない人でも、69.6%が「つながりやすい」と回答。この差はわずか5.7ポイントであり、5G環境の整備が進んでいる一方で、4G(LTE)環境も依然として高い品質を保っていると言える。タイムラグに悩まされるオンラインゲームや、高精細な動画視聴などでなければ、4Gでも十分な通信速度のため、5Gの必要性を感じない人も多いかもしれない。とはいえ、高精細な動画ストリーミング、AR/VR技術の活用、IoTデバイスの連携など、5Gならではの活用シーンが今後ますます増えていき、5Gの普及は止まらないだろう。今後は、通信環境の使い分けなど、より利用しやすいサービスを期待したい。
出典元:【オリコン株式会社】
※サムネイル画像(Image:Karlis Dambrans / Shutterstock.com)