多発する闇バイト問題を受け、Xの日本法人公式アカウントは12月4日、特定の検索ワードで注意喚起が表示される機能を実装したと発表しました。

 「ホワイト案件」「即日即金」「金欠」といった、闇バイトに用いられるワードを入力することで、検索結果画面に「求人情報を探しているあなた、気をつけて」というメッセージとともに、警察庁のHPおよび警察庁のXアカウントへのリンク、警察相談窓口に繋がる「#9110」の番号が表示される仕組みとなっています。

 ここのところ、そのワードを聞かない日がないというほど、全国各地で相次ぐ闇バイト事件。募集は主にSNSやインターネット掲示板で行われ、「簡単な作業で高収入が得られる」といった甘い誘い文句で、窃盗や強盗といった危険な仕事を行わせる「使い捨て」要員を募っているとみられています。

 こうした事態を受け10月23日には、きせかえ顔文字キーボードアプリ「Simeji」にて、特定のワードを入力することで注意喚起が表示されるという機能が実装されていましたが、国内最大級の利用者数を誇るXにおいても、いよいよ対策が実装された形です。

 今回の機能について、Xは「安心して使っていただけるプラットフォームを目指し、努力を続けて参ります」と、コメント。今後も取り組みを継続していく姿勢を明らかにしました。

対応ワードを検索すると、注意喚起が表示される仕組み

 対応ワードはほかにも「高額報酬」「荷受け」「借金」などさまざま。こうした文言で募集が行われる求人は、まず「闇バイトかも」と疑うようにし、安易に連絡先や個人情報を教えないようにしましょう。

 そして、万が一申し込んでしまった、報復が怖くて抜け出したくても抜け出せない、という方も、勇気をもって引き返し、必ず警察に相談を。

 警察への相談はしにくいと感じるかもしれませんが、警察庁は10月18日に公開した動画の中で、闇バイトに応募してしまった人に向けて「警察は、相談を受けてあなたやあなたのご家族を確実に保護します」と約束しています。

<参考・引用>
Japan(@XcorpJP

(山口弘剛)