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大噴湯公園に隣接する和モダンな老舗旅館
早咲の河津桜で有名な峰温泉に佇む、大正15年(1926年)に創業した老舗旅館。世界的インテリアデザイナー内田繁氏プロデュースの宿でもあります。平日に、一泊二食付で利用してみました。
この日は、2階の大正モダンのツインルーム「蘇芳」に宿泊。板張りの床にローベット周りだけ畳という和洋室の造りで、窓から中庭を望む景色です。
浴衣に着替え、本館1階の大岩露天「吹花」へ。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。3人分のシャワー付カランがある洗い場で、アメニティはPOLAのローヤルゼリー系です。
東屋風の屋根が付いた20人サイズの岩風呂には、無色透明のナトリウムー塩化物温泉[源泉名: 新花田湯(峰1号)、峰温泉第2号(峰2号)、辰の湯(峰28号)の混合泉]が、かけ流しにされています。泉温65.2℃を加水して、42℃位で供給。PH8.0ながら、肌がスベスベする浴感です。ほのかな芒硝臭がして少塩味。大噴湯櫓を眺めつつ、貸切状態でまったりできました。
一休みして、予約しておいた貸切風呂へ。予約制ですが、無料で回数も無制限です。館外へ出て、回遊式庭園の回廊を進むと、大浴場「風花」と貸切風呂が2つある浴室棟があります。
真ん中の半露天貸切風呂「光風」へ。籠が置かれた脱衣場には、ドライヤーも完備。左側に1人分のシャワー付カランがある洗い場で、アメニティは同じものです。
中央に2人サイズの石造り浴槽があり、無色透明のナトリウムー塩化物温泉[源泉名: 三菊湯(峰22号)]が、かけ流しにされています。泉温90.5℃を加水して、42℃位で供給。PH8.5で、肌がスベスベする浴感です。ほのかな塩化物臭がして少塩味。坪庭と石灯篭を眺めつつ、まったりできました。
夕食は、食事処「六感」の半個室で新日本料理に舌鼓。お品書き付で、先付は甘鯛の道明寺揚げ。前菜は、帆立の春野菜の花山椒ジュレ・うすい豆葛豆腐・うるい利休浸し・鯛握り寿司・桜鱒タルタル。魚に合う吟醸酒「車坂」がすすみます。お椀は、 蛤真丈・蓬麩。お造りは、鮪・ホウボウ・アオリイカ・平貝。続いて、魚料理と肉料理は、3種類の中から選びます。この日は、金目鯛の照焼きをチョイス。添えられた海老真丈も美味い。肉料理は、和牛ヒレ肉の網焼き。添えられた蕗の薹の天麩羅もサックサク。調子に乗って、No.6 R-typeを追加。お食事は、寒鰤大根御飯と赤出汁、香の物。デザートは柑橘のシブーストで、口福な時間を過ごせました。
就寝前に、半露天貸切風呂「薫風」へ。浴室棟の一番右側です。奥に1.5人サイズの陶器浴槽があり、無色透明のナトリウムー塩化物温泉[源泉名: 三菊湯(峰22号)]を、加水して42℃位でかけ流し。木立と坪庭と石灯篭を眺めつつ、まったりできました。
翌朝は、本館2階の貸切露天風呂「夕凪」へ。屋根付きで4人サイズの石造り木枠浴槽があり、無色透明のナトリウムー塩化物温泉[源泉名: 新花田湯(峰1号)、峰温泉第2号(峰2号)、辰の湯(峰28号)の混合泉]を、加水して42℃位でかけ流し。塀越しに大噴湯の湯煙を眺めつつ、まったりできました。
朝食は、食事処「六感」の中庭を望むテーブル席で。えぼ鯛の干物・出汁巻き玉子・シラスおろし豆腐、牛スジの煮込・アカイカの酢味噌和え、富士山サーモンの刺身と松前漬など、釜炊きのつや姫がすすみます。デザートは苺のムースで、お腹一杯になりました。
一休みして、男女入替になった浴室棟の大浴場「風花」へ。右側に5人サイズの石造り内湯があり、無色透明のナトリウムー塩化物温泉[源泉名: 三菊湯(峰22号)]を、加水して42℃位でかけ流し。
続いて、外の露天風呂へ。8人サイズの石造り木枠浴槽があり、湯温は42℃位でかけ流し。木々を眺めつつ、まったりできました。
2つの大浴場と3つの貸切風呂は全てかけ流しで、洗練されたお部屋と料理にも満足。河津でお勧め出来る宿かと思います。
〈新花田湯、峰温泉第2号、辰の湯の混合泉〉
主な成分: ナトリウムイオン352.6mg、マグネシウムイオン1.6mg、カルシウムイオン74.4mg、炭酸水素イオン48.2mg、塩化物イオン625.2mg、臭化物イオン0.6mg、ヨウ化物イオン0.2mg、硫酸イオン90.8mg、リン酸水素イオン0.1mg、メタケイ酸93.9mg、メタホウ酸3.8mg、遊離二酸化炭素12.3mg、成分総計1.337g
〈三菊湯〉
主な成分: ナトリウムイオン550.4mg、マグネシウムイオン0.2mg、カルシウムイオン81.5mg、炭酸水素イオン41.7mg、炭酸イオン5.0mg、塩化物イオン916.0mg、臭化物イオン0.9mg、ヨウ化物イオン0.2mg、硫酸イオン138.4mg、メタ亜ヒ酸0.1mg、メタケイ酸165.9mg、メタホウ酸4.7mg、成分総計1.958g16人が参考にしています