こんにちは、オモコロ編集部です。
突然ですが、皆さんこんなことを考えてしまった時がありますか?
青春時代を過ごせるのは誰でも一度きり。
「生まれ変われるとしたら、こんな経験もしてみたかった!」と思ったこと、ありますよね?
例えば……
アニメやマンガでよく見るこの光景。
実際問題、一度にこんなに大量の手紙をもらって嬉しいのかどうかは別として、
「もう一度青春時代をやらせてくれるなら、もっとモテる自信はある!」と妄想したことのある人は多いはず。
あとは……
授業中にこっそり回ってくるちっちゃい紙。
これは実際回ってきた経験のある人が多いかもしれませんが、世の中には「回す専門」のポジションだった人間もいるのです。
唐突に冴えんメガネを登場させて申し訳ありませんが、これは現在のオモコロ編集長である原宿の20年ほど前の写真です。
どこからどう見ても女子にモテるわけはなく、当然「ちっちゃい手紙を回す方」の人間でした。
そんな「同じクラスにこんな奴いたっけ?」と思われてる可能性が高い側の人間が、大人になってから思うことはたった一つ。
マジに頼まれたので、マジの学校にやって来ました。
集まったのは、いずれ劣らぬ日陰の青春時代を過ごしたオモコロライター5名。
今回はこちらの学校をお借りして、5人が思う「もしも生まれ変わったなら、こういう青春を過ごしてみたい」という妄想をひとつひとつ実現していきたいと思います。
読者の皆さんも、「自分だったらこういう青春を送るかな」なんて思ったりしながらご覧くださいね!
※本記事は青春体験型の野球ゲームアプリ「八月のシンデレラナイン」のPR記事です。
マンスーンの理想の青春
さて、一人目の参加者は、男子校で色恋とは無縁の青春を送っていたというマンスーン。
まずは現実にどういう高校生活を過ごしたのか、本人に聞いてみました。
「成績も中間ぐらいだったし、本当にこれといった思い出が無いんですよね。部活は囲碁部だったんですが、囲碁が好きでもなくて、顧問の先生が部活の後にジョナサンに連れて行ってくれるのでそれ目当てで入部してました」
囲碁部とジョナサンで無為な時間を過ごしてしまった反動で、運動系の部活への憧れが強いというマンスーン。
一体どんな理想の青春を具現化したのでしょうか? それではどうぞ!
——– マンスーンの青春 ——–
「ツラい時も……あった……」
「厳しい練習に心が折れそうになったこともあった……」
「それでもオレは……ついにここまで辿り着くことができたんだ……」
「待ってろ! 全国!」
バサバサバサッ
祝 全国大会出場 レタス早食い部 マンスーン選手
「とにかく目立たない存在だったので、全校生徒に自分の名前を知ってもらえる垂れ幕に憧れてました。でも自分は運動音痴…。だから今回は自分でも出来そうな部活にしました。ちなみにこの垂れ幕を作るのに3万円くらいかかってます」
~会場の反応~
「確かに憧れはあるけど、このためだけに垂れ幕作ったの!?」
「レタス早食いで有名になりたくない」
「こういう遊び半分のサークルを作る奴が、いちばんタチが悪い」
垂れ幕を作ることで、運動部へのコンプレックスを昇華させたマンスーン。
このサイズの垂れ幕はめちゃくちゃ風に煽られるので、屋上からぶら下げる作業をする方はご注意ください。
理想の青春選手権、おおむねこんな感じで進めていきたいと思います。
永田の理想の青春
高校時代の写真を全く持っておらず、卒業アルバムに至っては「買ってない」と言い放った永田。
仕方なく小学校時代の写真を使っておりますが、卒業アルバムを買わないとは、どれほどつまらない青春時代を過ごしたのでしょうか?
「高3の時、自分以外の全員が入っているクラスのメーリングリストがあったことを強烈に覚えています。あとは本当にほとんどの授業を寝て過ごしていました。あまりにも寝ていたので、『アイツはすごい夜更かしをしている→深夜番組を観ている→多分プロレス好き』と勝手に周囲の連想が進んで、めちゃめちゃプロレスに詳しい奴みたいな扱いになったことがあります」
全く聞く価値のない青春時代を過ごした永田ですが、男子校育ちで女っ気の一切なかった彼は幼馴染との淡い恋に憧れがあるようです。
何となく恐ろしい予感がしますが、ご覧ください。
——– 永田の青春 ——–
「はー、だりぃ。今日もフケちまうかな」
ガラガラガラッ
「あ、やっぱりここだった」
「ちょっとアンタ、まーたこんなところでサボって」
「……………」
ツカツカツカ…
バッ
「人の話、きーてんの?」
「チッ。んだよ」
「ゲーム機の持ち込み。校則違反」
「うっせーな。どうせまた、マキ先の呼び出しだろ? 授業なんて意味ねーんだから、ほっとけっての」
「あのねぇ。アンタが良くても、私があとで怒られるのよ! ほんっと、こんなヤツの幼馴染って損だわ」
「うぜぇ。いいからゲーム返せよ」
「ダメ。返さない」
「ハァ!? ふざけんなよ。それ結構高かったんだぞ」
「マジで返せって!」
「いやっ! ちょっ! 押さないでよ!……あっ!」
「キャーーーーーーーーーーーーッ」
(バターーーーーーーン)
「テテテ……」
「イツツ……」
「ハッ!!!」
「いやっ、あの、これは……その、なんだ……」
???「お~い、倉庫に誰かいるのか~?」
「やっべっ!! マキ先の声だ! 見つかったらぶっ殺されるぞ! 一旦この中入れ!」
「はっ!? 跳び箱!?」
「いいから早く!」
ガラガラッ
先生「おい、誰かいるのか?」
(やべー!見つかる!)
(ってか、何で私まで隠れる必要があんのよっ!)
(シーッ! 静かに!)
先生「ん? この跳び箱……」
(うわー! もうダメだ!)
???「マキタ先生、ご自宅からお電話入ってますよー」
先生「あ、はい。すぐ行きます」
ガラガラ……ガチャッ
ガタッ
「フーッ、危機一髪か……」
「って、あの野郎! 扉のカギしめていきやがった!」
「ええっ!? じゃあ倉庫から出れないってこと!?」
「んー。まぁ、そういうことになるか……」
「なるかじゃないわよ! ほんとマジで最悪! ぜーんぶアンタのせいだからね!」
「これが僕の理想のシチュエーションです。ちなみにこの後、朝まで体育倉庫に二人きりで閉じ込められて、やらしいことは何もないんですが、最終的にマットの上で一緒に寝てるところを見つかってこっぴどく叱られます」
~会場の反応~
「どうでもいいけど、なんなんだその髪型は」
「男子校育ちのしょっぱい妄想のために、わざわざ女性モデルさんを呼ぶな」
「ただのイメクラじゃねーか」
長めの小芝居にお付き合いいただきありがとうございます。
次ページでは、残り三人の青春を取り戻していきます!