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2024.12.12

2025年の「初午(はつうま)」はいつ? 意味・由来・いなり寿司との関係も知ろう

「初午(はつうま)」と呼ばれる、2月の行事をご存じでしょうか? 耳にしたことはあるものの具体的にはどんな行事なのか、何をするのかわからない人も少なくないはず。本記事では、「初午」の意味や由来などを詳しく解説します。

「初午(はつうま)」の意味や由来とは? 2025年はいつなのかも知ろう

(c)Shutterstock.com

「初午(はつうま)」と呼ばれる2月の行事。耳にしたことはあるけれど、具体的に何なのかは分からないという人も少なくないかもしれません。そこで今回は「初午」の意味や由来などを詳しく紹介します。

◆初午の意味

「初午」とは、「2月の最初の午の日」のこと。また、この日に行われる全国各地の稲荷神社のお祭りのことでもあります。祭事では豊作、商売繁盛、開運、家内安全を祈願します。京都の伏見稲荷をはじめ、大阪の玉造稲荷、愛知県の豊川稲荷など、各地の稲荷神社で盛大に祭がとり行われるようです。

ご近所のお稲荷さんも赤いのぼりが立ち、赤飯や油揚げ、団子などが売られ、賑やかになっているでしょう。

はつ‐うま
2月の最初の午の日。また、その日に行われる各地の稲荷 (いなり) 神社の祭礼。
出典:小学館 デジタル大辞泉

◆初午の由来

では、なぜ2月の初午の日に稲荷神社がお祭りを行っているのでしょうか? 稲荷神社とは稲荷をまつった神社で、京都市伏見区の伏見稲荷大社を総本社とします。

その昔、和銅4年(711年)の2月の最初の午の日に、穀物の神様が稲荷山(伊奈利山)に降り立ったとか。この故事から、「お稲荷さん」の名でおなじみの稲荷神社で祭事が行われるようになったとされています。

旧暦2月の初午の日は今の3月にあたり、ちょうど田んぼや畑の準備を始める時期だったため、豊作を願って稲荷神社に参拝する習慣ができたという見解も。ちなみに、稲荷の名は稲作の「稲生り」から来たともいわれています。

◆初午の数え方

午(うま)は十二支のひとつ。カレンダーがなかった時代には、日付を十二支に当てはめて数えていました。今でも干支が書かれているカレンダーを見たことがあるかもしれません。干支に当てはめた際、2月で初めて「午」となった日が「初午」です。この日干支はその年によって変化するため「初午」も毎年違う日付になっています。

では具体的に、初午の日の数え方を解説しましょう。日干支は、1日目が「子(ね)」、2日目が「丑(うし)」、3日目が「寅(とら)」… 12日目が「亥(い)」というふうに、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の順で12日目まで数えていき、13日日目には再び、「子」に戻ります。

このように数えたときに、2月の最初の午の日を「初午」といいます。本来であれば旧暦二月の最初の午の日が「初午」ですが、現在では新暦2月の最初の午の日としているところが多いようです。

◆2025年の初午の日は2月6日

2025年は、2月6日(木)が「初午」になります。ちなみに2026年は2月1日(日)、2027年は2月8日(月)となります。日付も曜日もバラバラなのが分かりますね。

「初午」と「いなり寿司(初午いなり)」の関係とは?

(c)Shutterstock.com

「初午」といえば、「いなり寿司(初午いなり)」というイメージがあるかもしれません。これは、稲荷神の使いであるキツネの好物が油揚げだったことに由来しているようです。初午の際に油揚げや、油揚げに稲荷神のおかげでもたらされた米(酢飯)を詰めたものを奉納したことが、「いなり寿司」の始まりなのだとか。そこから、稲荷神社もいなり寿司も、親しみを込めて「おいなりさん」と呼ばれるようになりました。

なお、いなり寿司の形状は東西で違いがみられます。東日本では、米俵に見立てた俵型をしていますが、西日本では、キツネの耳に見立てた三角形が主流のようです。また、東日本では「いなり寿司」、西日本では「お稲荷さん」と呼ぶ傾向が強いともいわれています。

このように、初午の日に食べるいなり寿司のことを「初午いなり」と呼びます。ちなみに、毎年2月11日は「初午いなりの日」です。ただこの日は、全日本いなり寿司協会が決めた記念日であって、「初午の日」とは異なります。

◆初午に食べるいなり寿司以外の食べ物も知ろう

いなり寿司以外にも、「初午」に食べるとされる行事食があります。

1:初午団子

「初午団子」とは、繭のような形をした白いお団子です。初午には、蚕の神様を祭る行事が行われることもあるそうです。繭がたくさんできることを願って、繭の形に似せて作ったお団子をお供えしていました。食べる際には、繭にシミがつかないようにと醤油をつけなかったとか。

2:しもつかれ

「しもつかれ」は、鮭の頭、鬼おろしですりおろした大根やにんじん、油揚げ、節分の大豆などを酒粕と一緒に煮込んだもの。栃木県を中心とした郷土料理です。初午の日に、藁を束ねてつくった「わらづと」にしもつかれを入れ、赤飯と一緒に稲荷神社にそなえる風習があります。

3:旗飴

「旗飴」とは、旗をまきつけた棒の先に飴をつけたものです。奈良県でみられる飴菓子のこと。商売をしている家が稲荷神社に供え、そのおさがりをもらうために、商売をしている家を「旗飴ちょうだい」と子ども達がまわる風習があります。

最後に

(c)Shutterstock.com

初午の意味や由来、いなり寿司との関係などを紹介しました。2025年の初午は、2月6日(木)。ぜひおいしいいなり寿司を食べ、家内安全をお祝いしてはいかがでしょうか。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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